Mar.17.2017

VISIONARY

NUMBER_16 前原 穂高氏/Violet

「僕、すごく運がいいんです。いい人とも出会えるし」
インタビューの間、何度も繰り返し出てきた言葉だ。
12年務めたAFLOATから独立し、2015年、表参道に『Violet』を開業した“美容界のプリンス”こと前原 穂高氏。彼が目指す新しいサロンのカタチを聞いた。




前原 ポートレイト

前原 穂高 Hodaka Maebara
Violet 代表





AFLOATの社長になりたかった僕が独立を決意した理由



高校生の頃、AFLOAT宮村浩気氏の本を読み、美容師を目指すことを決意した。それが原点。
「入社してから宮村の姿を追って頑張ってきましたし、独立する気もなかったんです。将来はAFLOATの社長になりたいと言っていたぐらいでしたから」。前原氏は独立の理由を次のように話す。

「スタイリストになると考えるのが売上の伸ばし方です。AFLOATにいた頃、僕は雑誌媒体の仕事が多かったので、ほぼ雑誌で集客をしていました。しかし、テレビ番組でお悩み解決の企画に出演した時に反響があり、髪質や顔型で、似合うヘアスタイルが分からないというお客さんが多く来店されました。その時、雑誌とテレビは見ているお客さんの層が違うことに気づいたのです。AFLOATに来ているのは、雑誌を見てもっと上のオシャレを求めている感度いマス。だとしたら言葉は悪いのですが、まだそこを知らない、もっと感度の低いマスに向かって感度を上げるカリスマサロンがあってもいいのではないかと思ったのです。でも、街にいっぱいある美容室が感度を上げようと思っても無理。AFLOATから独立した僕がクオリティーを保ったまま、そのマスにめがけていくことで意味のある美容室が作れるのではないか。宮村に話したところ理解していただき、背中を押してくれました」




Violetのコンセプトは「カリスマサロンの敷居を下げる」



ヘアのトレンドは、時代によって女性誌で言う赤文字と青文字の間が揺れ動くことを感じていた前原氏。
「僕は赤と青のハードルをなくしたいのです。混ざって紫がやりたいのではなく、どちらにも行けるようについていきたいという意味合いで『Violet』という名前をつけてオープンしました」

ターゲット層は20~30代。サロンコンセプトは、カリスマサロンの敷居を下げること。そのためにまず考えたのはサロンの内装だった。
「オシャレだけど入りやすい場所ってどこだろうと考えて、カフェのような内装にしました。レセプションは一番緊張するところなので、ラフな雰囲気になるようスタッフは無駄にエプロンを付けているんです(笑)」

ウエイティングスペースは全席、光が気持ち良く差し込むテラス向き。木の温もりを感じるインテリアに美容室の椅子は使われていない。カフェのようなドリンクサービス、サロンでの過ごし方や明瞭に記したプライスがイラスト入りで分かりやすく書かれているメニューブック。飲食の持ち込みもOKで、各席には電源とWiFiも完備。iPadを貸し出し、動画サービスを見ることができるなど客層のニーズに対応した細かなこだわりが随所に配されている。

「接客もマニュアル化を避けるためにあえて勉強会はしていません。お客さんが自分のお母さん、おばぁさんを連れてきてくれることも多いし、メンズも増えています。『行っていいんだ』と思ってもらえる空気感が作れているのかもしれません。その辺りがラフになればいいなと思っています」




表参道店



運を逃さないよう、思いついたら即行動をしています



昨年11月には、早くも名古屋の栄エリアに2号店を出店した。

「カリスマサロンの敷居を下げるをコンセプトにした場合、地方展開が一番考えに沿います。東京のクオリティーを地方にも出していきたいので、当初から都市をいくつかピックアップしていました。名古屋は新幹線での移動に便利だし、色々とタイミング的にも良かったのでキテるなと思って。僕、行動に移すのがものすごく早いんです。7月に名古屋に出すと決めて、次の日にはブログでスタッフ募集をしてしまったのです。物件も決まっていなかったのですが、僕は運がすごくいいので絶対見つかると思って。そんな僕も今まで動くのが遅かったり、違うことを言ってしまったりでチャンスを逃したこともあったので、アンテナはいつもビンビンに張って、即行動を心掛けています」

表参道店のオープンからもうすぐ2年。店舗展開、オリジナルプロダクトの展開、スクールの開講など思いついたことは全て実現したいと考えている前原氏。驚くようなスピードで成長を遂げている今、スタッフに思うこと、これからの展望を尋ねた。

「宮村を見て育ったので、最初が肝心だということを学んでいました。だから採算度外視でたくさんの初期メンバーを採用したのです。最近やっと僕の言うことが伝わるようになってきたと感じています。面接では個性を重視して、今、お店にいない個性を持っている人、僕が苦手なタイプもわざと採用しています。そうしないとお店が大きくなった時に、僕や先輩に文句を言える人がいなくなり、組織として完成してしまうと成長も止まってしまうからです。だから今、大変です(笑)。そこが今後はただの変わり者ではなくて、個々のブランドがしっかり立ってくるように導きたい。色々な色があって、それを包み込む色がVioletと言えるように。僕、いい名前を付けましたね」




セミナー 
セミナーの様子

表参道スタッフ
表参道店スタッフ

名古屋スタッフ 
名古屋店スタッフ




Profile/前原 穂高
元 美容室「AFLOAT」デザイニングディレクター。2015年春に新店舗「Violet」を表参道にopenして独立。2016年冬に2店舗目を名古屋栄にopen。お店での美容業界を中心に雑誌、CMなどのヘアメイク業、美容師向けのセミナー講師、TOKYO BLENDのメンバーとしても活躍し、めまぐるしい毎日を送っている。2012SMAJコンテストで日本一の栄冠を手にした34歳、O型。




ロゴ 

Violet 表参道
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