モデル 木下 ココさん

Professional InterviewMar.19.2018

INTERVIEW WITH COCO KINOSHITA

新たなフィールドで、いま花開く時。

モードで洗練された大人の魅力が漂うモデルの木下 ココさん。20代の頃は、明るめの髪をゆるく巻いたドーリーなロングヘアが印象的だったが、8年程前にバッサリ、ボブにカット。

「大人っぽい服へシフトしていった時期だったので、幅広い服に合うよう、ボブにしました。マニッシュなイメージがあるスタイルだけど、首まわりが出るので、とろみ系のラインが出るようなシャツを着ると女性らしい雰囲気が出る。クラシカルな服を着る時は、毛先にボリュームをつけてAラインのフォルムにしてみたり、その時の気分でアレンジを楽しんでいます」

 

 

「ココカジ」ブームの裏で起きたこと

ヘアのこだわりも、キャリアのスタートがカットモデルだと聞いて納得。大学三年生の時、スタイル写真が芸能事務所の目に留まり、雑誌『PINKY』でプロのモデルとしてデビューした。彼女のカジュアルなレトロファッション「ココカジ」は人気を博し、コスメやランジェリーなどプロデュースする商品が次々ヒット。モデルの一時代を築き、その人生は順風満帆に見えた。しかし、活動の裏でストイックな彼女の身体と心は悲鳴 をあげていたのだ。

「同世代のモデルよりスタートが遅かった分を取り戻そうと、がむしゃらに仕事をこなす時期が続きました。体重の増減もしやすく、過密な仕事の合間にジムを組み込んだりしていたら心身共に余裕がなくなってしまい、遂にはドクターストップが掛かってしまったのです」

 

 

ダンスが自分を見直すきっかけに

仕事をセーブし、体調を戻すことに専念していた時期、時間に余裕が生まれた。内面的な満足感が得られるようになり、それが仕事にも反映されていくことに気づいた。そして、ダンサーである母親の下、子どもの頃に一度辞めていたコンテンポラリーダンスも再開した。本格的にレッスンを重ね、2010年から『JUNKO KIKUCHI with UNIT』に参加し、数々の公演に出演。ヴィジュアルプロデュースや振り付けにも携わり、ライフワークとして情熱を傾けている。

「トレーニングの中で目標を立てステップアップしていくということを掴みました。昔は怖くて見ることが出来なかった自分の弱点とも向き合えるようになり、クリアに物事が整理できるようになったのです。30代になり、周りの友達も結婚や出産などライフステージが変化していく中で、自分はこの先、モデルとして何を目標とすべきか、将来の自分を見直すきっかけにもなりました」

 

 

感性は後天的にも養うことができる

母親がダンサー、父親が画家、ジャーナリストという環境で育ち、美的感覚を刺激された。それは、いまモデルとして、ダンサーとして大いに役立っていると感じるが、「自分が特別だとは思っていない」と彼女は言う。

「感性はどれだけ触れているか。英才教育を受けていなくても後天的にでも養うことができるものだと思います。私も小さい頃にダンスをやっていたとはいえ、全然上手くなかったし、身体も硬かった。私の中の自信は積み上げてきたことでしかないのです」

 

 

モデル経験活かし、皆を美しくしたい

「私には感性がない、自分に自信がない、ファッションは苦手だから… 。そんな風に自分を制限してしまっている人は勿体ない。誰かに見てもらいたい、認められたい、自分らしくありたい。私から上の年齢の人 は、皆が思っていることだと思うから」

モデル経験を生かし、新たなフィールドとして活動を始めたのが、パーソナルスタイリングやパーソナルカラー診断、ボディトレーニングを取り入れたイメージコンサルタントだ。自身の経験をロジカルに説明したいと、学校に通い資格も取得した。4月には、「自分らしい美しさ、輝く自分に出会う場所」としてサイトを開設予定。ボディメイクとスタイリングのセクションから外見をブラッシュアップさせるメソッドを公開し、レッスンやワークショップも開講する。

「ここ数年、頭の中にあったことを形にするのは大変な作業でした。年をとることは怖いけど、同じような考えを持つ人が集まればポジティブなエネルギーを創っていくこができると思う。私もきちんと代弁ができるように仕事を頑張っていきたいと思います」

 

 

木下 ココ プロフィール
Profile/木下 ココ(モデル)

1982年12月24日生まれ。東京都出身。『P I N K Y』専属モデルを経て『s w e e t』『美人百花』など多数の雑誌、多数のファッションショーやトークイベントにも出演。クリエイティブなセンスを活かし、ウェディングドレス、ジュエリー、化粧品等をプロデュース。また、ダンサーとしても活動をしており、コンテンポラリーダンスの舞台演出などを手がけている。

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