FRIXION Number_01 高木 武志 氏(美容師)× 新美 泰樹 氏(醸造家)

FRIXIONMar.19.2021

美容師と地場産業がコラボしたら、どんな化学反応が起こるのか。
第1回目は愛知県発。名古屋市のヘアサロン『iri』の高木 武志氏と知多半島の岡田でクラフトビールを製造する醸造家、新美 泰樹氏。ともに今年40歳という節目を迎える二人が目指す、ものづくりとは…。

高木 武志  TAKESHI TAKAGI(写真:左)
iri hair salonオーナー、スタイリスト。愛知県名古屋市生まれ。市内1店舗を経て2019年4月に『iri hair salon』を独立オープン。ミルボンDAインスパイア2018 名古屋エリアデザイナー賞、ルベルID2018 東海エリア FIRST PRIZE、2018アジアビューティーコングレス フォトモノクローム部門受賞。

新美 泰樹  TAIKI NIIMI(写真:右)
OKD KOMINKA BREWINGオーナー、醸造家。愛知県知多市岡田生まれ。東京で勤めた『T.Y.HARBOR BREWERY』でクラフトビールに目覚める。鳥取「大山Gビール」で修業を重ね、2019年に『OKD KOMINKA BREWING』を立ち上げる。


Hair_Takeshi Takagi (iri hair salon)
Make up_chiharu (iri hair salon)
Photographer_Shin Fujii (Terve.)
Model_leka Costume_The 2nd closet
Location_OKD KOMINKA BREWING

高校から24年の付き合い
コラボレーション相手にすぐ浮かんだ

高木 僕らは高校の同級生なんですよ。昨年『iri』の1周年の時にオリジナルビールを造ってもらった経緯もあって、この企画をいただいた時に迷いなくコラボ相手に指名させてもらいました。

新美 16歳で出会って24年か。あの頃は二人とも「ものづくり」をしているなんて想像していなかったよね。僕は野球部で武志はサッカー部。試合を応援しに来てくれたり、よくクラブや音楽イベントへ遊びに行っていたね。

高木 卒業後は連絡を取っていない時期もあったけど大学に行った後にプロを目指してドイツやアメリカで野球をしていたことは知っていたよ。

新美 海外から戻った後は実家で働いて、独立するつもりはなかったんだけど、クラフトビールが造りたくなった。武志と同じタイミングで独立をしたから面白いなと思っている。


OKD KOMINKA BREWING


作品のテーマは「Vintage」
「Old American」なイメージで

高木 コラボ作品のテーマは「Vintage」。泰樹君から「Old American」というワードが出てきたので、ファッションは古着でバスケットのユニフォームやシャツを取り入れて色で遊ぶ。それを決めてから、ヘアはクリエイティブに寄り過ぎず、ファッション誌に載っていてもいいぐらいの感じで撮ろうと思った。カメラマンも僕の同級生で美容師。過去にも何度か撮ってもらっているから好きな感じも知ってくれていて、イメージ通りです!

新美 武志っぽいなと思ったよ。撮影の現場を見るのは初めてだったから楽しかった。美容院とコラボするって普通の醸造家はなかなかやらないことだから、本当に声をかけてもらって良かった。自分一人で一直線にこだわって作っているとビール好きの人にしか届かないと思うから、2ヶ月に1回は珈琲屋さんとか農家さんとかとコラボして、地産の果実などを副原料に使って新しい商品を出しているんです。コラボをきっかけに「ビールは苦手だけどOKDのは飲める」という人が増えてくれたらいいな。


ものづくりへの情熱と
地域を活性化させたいという想い

新美 僕は「場所」にもこだわりを持っていました。OKD=岡田という名前もそうだけど、岡田という町を面白くしたいという想いは、ずっと武志にも話していたよね。世界から人を呼べる町にしたいという大きな目標があってビール造りを始めた。ビールに対しての想いは常に熱い!

高木 『iri』は4月で2年目になるんだけど、オープンする前はコンセプトも明確ではなかった。でも、今は自分を指名してくれたお客様を大切にして可愛く、オシャレに、カッコよくするという気持ちが強くなってきている。場所は独立前から名古屋市の郊外でやりたいと思っていたんだけど、今は昭和区の飲食店の人たちとも仲良くなってお客さんを紹介しあったり、いい関係性が作れているよ。僕も地域にオシャレな人が増えていったらいいなという想いはある。


江戸から昭和の風情が残る岡田


iri hair salon

静かに待っているだけではしょうがない
ローカルからの発信には何が必要?

新美 ローカルからの発信ということで言うと、僕は 取材とかコラボの話はとにかく全部受けるって決めているんだ。メリット、デメリットはあるけど、ここで自分が静かに待っていてもしょうがないから、むしろ自分から出ていく。自分のビールが売れたらそれで良しではなく、この町のために、人のためにという想いでやっているからね。

高木 Clubhouseで色々な美容師さんの話を聞くとSNSを上手に活用して何万人もフォロワーのいる美容師さんは多い。それに比べると僕はまだ1400人程度なので発信力は低い。でも、美容師としてやっている証を残したいから、ここ10年ぐらいはコンテストに挑戦して、何回か賞もいただいている。今年40歳になるけど、まだまだ体は元気だから自分に鞭を打っていこうという感じかな。


高木氏のクリエイション作品

コロナ禍で大変な状況だけど
お互い、描く未来予想図はある

新美 今はコロナ禍で美容院もだけど、飲食店に卸している僕らのような業種もかなり影響を受けている。でも、考えていてもしょうがないよね。僕はビールで新しい店舗を出すとか設備を大きくするのではなく、別の若い子たちが岡田に2、3店舗、他業種のお店を出してもらえるよう動いている。いつか湘南や鎌倉のようにあの街だったら店を出したいと思ってもらえる町にしていきたいな。

高木 僕も多店舗展開というのは全く考えていない。今来てくれるお客さんを大事にして、末長く通ってもらえるよう、サロンとしても成長させていきながら、お客さんをずっと喜ばせられる美容師になりたいと思っている。お互い頑張っていきましょう。これからもお付き合いよろしくお願いします!

 


iri hair salon

〒466-0023 愛知県名古屋市昭和区石仏町1-10 
https://www.iri-0410.com


OKD KOMINKA BREWING
〒478-0021 愛知県知多市岡田中谷4番地
https://okdbrewing.theshop.jp/

Contact