SDGsに取り組む中野製薬

Take ActionJul.26.2022

美容業界でSDGs(持続可能な開発目標)に取り組む 企業・団体をご紹介するTake Action。 第2回目は、コーポレートメッセージに「日々 美を ともに」 を掲げ、 SDGsの活動を通じて持続可能な企業を目指す、 中野製薬株式会社です。

SDGsに取り組む中野製薬
未来をともに歩める
サステナブルカンパニーを 目指して


中野製薬株式会社
経営企画室 ゼネラルマネージャー
鳥本 宜久氏

プロフェッショナル事業本部
ゼネラルマネージャー
松田 英也氏

「水は売らない」
ナカノイズムの原点が
サステナブルな活動に繋がっている

弊社の考えるサステナビリティとは、日本人が元来の考え方として持っている「サステナブルな精神」を大切にしながら「常に社会と真摯に向き合って、社会に貢献し続ける」ことであり、企業活動の方向性を新たに大きく変えていくというよりは、自分たちの出来ることから着実に取り組んでいく事を意識しています。

例えば、社有車は環境に配慮したハイブリッドカーを約20年前から採用しているなど、サステナビリティという言葉が世間で言われる前から、様々な分野において取り組んできました。

また、私どものもの作りの考え方の原点に「水は売らない」という創業者の言葉があります。これは、見た目だけ立派で中身が水のような軽薄な製品ではなく、高い技術による高品質な製品を誠実にお届けすることが大切であるといった製品開発に対する信念であり、こういった創業期からの考え方が今のサステナビリティな活動に繋がっています。

近年ではSDGsに代表されるような、「持続可能な成長」を企業活動としても求められ始め、弊社も対外的な発信をさせていただくようになりました。

2019年末にサスティナビリティに関する活動宣言を行い、2020年には「サスティナビリティ推進プロジェクト」の発足と社内研修会の実施。2021年に『NAKANO Sustainability Action Plan』を策定し、2022年には経済産業省の「健康経営優良法人2022 中小規模法人部門 ブライト500」に認定いただき、過去から行ってきた活動が社会的にも認められ始めています。

3つの領域で重要課題に取り組む
NAKANO Sustainability Action Plan

『NAKANO Sustainability Action Plan 』は、 「環境・社会」「顧客・業界・サプライヤー」「社員」と3つの領域において重要課題を掲げ、中期経営計画の中軸に据えています。今回はその中からハイライトをいくつかご紹介します。

まずは「環境・社会」の領域です。生産における取り組みで申しますと、特にCO2の排出量と水の排水量の削減に取り組んでいます。地球環境に配慮した「低炭素社会」「循環型社会」の実現に貢献していくために、弊社では「節約してできること」という視点で取り組み(左ページ①参照)、工場で出た排水を処理して機材の洗浄にリサイクルをする、夏期は工場の屋根に井戸水を散水し、エアコンの温度をできるだけ下げないようにするなど地道な努力の結果、2030年度を目標としていたCO2の排出量と水の排水量15%削減(※2015年比)を既に達成することが出来ています。

容器・包装における取り組みにおいては、商品の化粧箱や段ボール箱、パンフレットなどに使われる全ての紙に、環境に配慮した認証紙、再生紙を使用していく努力や、脱プラの観点から一部の封印シール・ファンシーの廃止を行っています。

また、ヘアカラー第1剤の化粧箱においては印刷色を1色に変更することで、インクの使用量を削減しています。今後は化粧箱の一部を廃止することで紙の使用量削減にも繋げていきます。※その他の取り組みとして②参照。

環境に配慮した商品では、サロン様との協業で生まれた商品もございます。約20年前に、いち早くエコや環境問題に取り組んでおられたサロングループ 様からのご依頼で生分解性の高い処方や100%リサイクルPETを採用したヘアケア製品をサロンプライベートブランドとして開発しました。 

これからは資源保護の観点から、サロン様に薬剤ロスを最小限にしていくためのご提案などもメーカーとして発信していきたいと考えています。

若手の意見を経営方針に取り入れ
働きがいのある会社づくり

次に「社員」の領域ですが、働きがい改革の推進として、社員エンゲージメントの持続的な向上とダイバーシティの推進に取り組んでいます。

弊社は創業60周年という節目を「第3の創業」と位置づけ、社員自らが未来の人生をかけられる、会社作りの火種となっていくことを目的とした「3Rプロジェ クト」を実施(2015年7月~2020年3月)しました。若い社員や現場の意見を取り入れ、会社としての方針を考えていくプロジェクトで、私たちもそのメンバーの一員でした。それを20~30代の若手の社員が引き継ぎ、進化させたのが「4R若手改革チーム」(2020年4月̃〜2021年12月)になります。

3Rプロジェクト、4R若手改革チームがきっかけとなり、スタートした取り組みは多くあり(③参照)、新入社員や若手の社員でも、いつでも提案が出来、チャレンジができる環境を整えています。また、社員には定期的に「サステナビリティに対する意識調査」をすることで、サステナビリティに関する理解を深め、少人数単位でのグループミーティングを実施しながら、ボトムアップでの提案を促しています。

美容師の皆様も「サステナブルな取り組み」というと難しく捉えてしまうかもしれませんが、実は身近なところで出来ることはたくさんあると思います。

弊社ではサステナビリティに取り組んでいるサロン様を取材し、ご紹介しておりますが、これからもサロン様のサステナブルな取り組みを様々なかたちで積極的に後押ししていきたいと考えています。


NAKANOサスティナビィリティ アクション プランの様々な取り組みから
ピックアップしてご紹介します。



中野製薬のサステナビリティ活動が 分かる動画はコチラ
https://www.youtube.com/watch?v=SVafCK1E6BA&feature=youtu.be

https://www.nakano-seiyaku.co.jp

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