AREA CIRCUIT 2022 グランプリ 池田 充聴氏インタビュー

ベーシックカットのレベルを
チームで評価していただけたことが嬉しい

AREA CIRCUIT 2022グランプリ
池田 充聴氏（大阪大会代表） インタビュー

GARTE 代表
池田 充聴氏

北海道出身。国際文化理容美容専門学校国分寺校卒業後、都内有名店を経てロンドンに留学。2014年に22歳で『GARTE（旧・GRADUATE）』の代表として、東京・代官山にサロンをオープン。その後、24歳で表参道に拡大移転し、さらに2021年に再び代官山で拡大移転。サスーン ヘアカットコンテストで、全国入賞を4年連続（そのうち優勝2連覇）。国内はもとより海外でも、セミナー講師として活躍している。
@atsutoshi00


AREA CIRCUIT 2022 FINALの池田氏

—AREA CIRCUIT 2022グランプリ受賞おめでとうございます！GARTEさんは4名が受賞されましたが、参加された経緯を教えてください。 

業界でベーシックカットをここまでしっかり評価してくれるコンテストは他にはなく、サスーンが軸となっている弊社にとっては、カットのレベルを判断していただける、とてもありがたいチャンスなので初回から参加させていただいています。AREA CIRCUIT以外にもコンテストは、サスーン ヘアカットコンテストやWELLA TRENDVISON awardに全員参加で取り組んでいて、AREA CIRCUITはほぼ強制ですね（笑）。その中でも、自分から出たがっていたモチベーションの高いスタッフが今回受賞しました。

—大会に向け、チームでどのような取り組み（練習）をされていますか？

ベーシックカットの練習は常にやっているのですが、AREA CIRCUITでは、テーマとして出した言葉のニュアンスをどう捉えているかを審査員が重要視している印象があるので、テーマに対してのデザインのはめ込みにフォーカスした練習をしています。多くの方は過去のテーマで練習をされていると思いますが、僕らは「この審査員がこのテーマを出したらどう戦う？」とさらに掘り下げた練習をしています。そのため、審査員の過去の作品を見て、「この審査員はこういうデザインが好きなのか」と勉強して、ただ切るのではなく頭を使うことを意識しています。他にタイム対策の効果的なトレーニングがあるのですが、それは秘密です（笑）。

—受賞後、何か反響はありましたか？

僕で言えば、他社さんから急にセミナーの依頼が増えましたね（笑）。AREA CIRCUITの結果を見ていただいたのだと思いますが、ありがたいことです。今回、受賞したスタッフはお客様からお祝いのコメントをもらっていましたが、良い意味でプレッシャーになっていると思います。追う挑戦者側と追われるチャンピオン・受賞者側の取り組みは違いますし、どちらも必要。それをこんな若いうちから経験させていただけたのはとても大きい。僕はグランプリを獲って慢心するのではなく、2連覇をしたいと思うタイプの人間です。そういう背中を見せているので、彼らが次にどう取り組んでいくのか楽しみですね。それと、弊社が「最強だな」と思ったのは、受賞したスタッフも閉会後、審査員全員に声をかけてアドバイスをもらっていたことです。これほど審査員のクオリティが高いコンテストはないので、賞をもらえなくても直接アドバイスが聞けるのはエントリーフィーよりもはるかに価値のあることだと思います。ステップアップするためには、コンテスト後の取り組みが一番重要だと思うのですが、僕が言わなくてもこの機会を逃さず、聞きに行く人間に育っていることが嬉しいです。

—今年の目標を教えてください。

スタッフ全員、カットが好きで弊社に入ってきています。しかし、僕らの弱いところは、こんなにカットが上手い人が揃っているのに、写真の撮り方が悪いのか、インスタ映えする発信ができないこと。「俺らこんなに得意なんだぜ」と自分を表現するのが苦手なスタッフが多く、黙々と完壁にカットをする職人の集まりなんです。なので、今回の受賞によってベーシックカットで、やっと自分たちが次に進んでいける評価をいただけたので、今年はAREA CIRCUITを始めとするコンテストへの参加はもちろん、ネクストステップとして、JHA、THAなどフォトコンテストにも挑戦していきたいです。


AREA CIRCUIT 2022 表彰式


AREA CIRCUIT 2022 グランプリ作品

作品を360度で見るには こちらから
https://spinzam.com/shot/?idx=362102

受賞されたスタッフ様のコメント


左から
U-25特別賞 受賞 鈴木 竣士氏（東京第1大会代表）
@garte_shunji

実は、学生時代から、AREA CIRCUITの練習をしていました。GARTEに入り、美容業界で、カットで一番になりたかったからです。コロナがあったので、2年目から出場させていただいていますが、今回、受賞できてとても嬉しいです。課題点は、テーマに沿ったデザインを作るのが苦手なこと。若さゆえに、どうしても技術でぶん殴っていくみたいな、尖った気持ちがあるので（笑）。でも池田から、「25歳までは置きにいくな」と言われているので、今年も攻めて、全国1位を目指します。

審査員特別賞 受賞 米田 怜穏氏（横浜大会代表）
＠garte_vleon

僕は国家試験の勉強だけをやる学校に通っていたので、学生時代は全くカットをやっていませんでした。GARTEは入社1年目から基礎のカットを教えてもらえるので、自分としては逆に吸収しやすかったように思います。AREA CIRCUITの練習を始めた頃はボブベースのスタイルはパッと見、同じように見えていました。しかし、やっていくうちに目から1㎝の差で印象が変わる、テーマの解釈でも伝わり方が変わるなど、難しさもあるが面白いコンテストだと思うようになりました。今回、入社1年目の僕がコンテストで結果を残せたことも嬉しいのですが、それ以上に自分の成長を感じられたことが一番の驚きでした。今年は昨年よりももっと練習して受賞を目指します。

長谷川 桃子氏（神奈川大会代表）
＠hs0312mm

入社して1年目に出場した時はスタイリストデビュー前だったので、45分という時間がとても早いと感じ、受賞も叶いませんでした。今回は、練習の成果もあり、時間に余裕があったので、受賞に繋がってとても嬉しかったです。AREA CIRCUITは、ディスコネクッションが不可なので、最初の頃は繋がった中でデザインを考えると幅が狭まり、他の人と似たようなデザインになってしまう、人の目を引くのが難しいと思っていました。しかし、逆にカットが上手ければ上手いほど審査員の方の目に留まると考えるようになり、そこからは難しさもあるけれど、面白いコンテストだと楽しめるようになりました。今年も頑張って全国に入りたいと思います。


GARTE
東京都渋谷区代官山町20-20 モンシェリー代官山B2F
https://garte.jp
＠hairsalon_garte