フォトグラファー・松山優介氏がTBCの審査員に決定!!

僕は、一年の約９割が美容関係の撮影をさせていただいています。しかし、自分はまだ若造ですし、カメラマンなのでヘアの技術的な良し悪しはわかりません。だから審査なんて自分ではおこがましくて、今まで審査員のオファーは全てお断りしてきました。しかし、今回はあくまでもカメラマンとして客観的に「撮ってみたい!」と思った モデルを選び、撮影するという趣旨でしたので、賛同させていただきました。自分の直感に従って選出させていただきたいと思っていますので、他の審査員とは全く違う作品を選ぶ可能性もあると思います。今からどんな素敵な作品と出会い、 撮影することができるのかとてもワクワクしてい ます。

美容師さんと接する機会が多いのですが、お客様をはじめとする、人と人の繋がりを大切にされていてコミュニケーション能力、人 間力がとても高い方達だなと尊敬しています。しかし、撮影の時、モデルさんを前にすると急にその能力が落ちてしまい、無口になってしまう方も多い。本来、自己主張しなくてはならない職業なのに、カメラマン任せになってしまうのは勿体無いと感じることがあります。コンテストの場でも会場の空気感やモデルさんに気を遣い、自己主張ができなくなってしまう方がいるのではないでしょうか。また、普段のサロンワークで全て異なるお客様の要望に対応されているので、 ひとり一 人が素晴らしいクリエイターだと思うのですが、コンテスト作品になると誰かの作品を真似たがる方が多いと感じます。良い作品を真似していると確かに平均点の高い作品には なるのですが、突き抜けた作品にはなりませ ん。おそらく審査する側も「いいけど見たことあるな」「上手いけどね… 」で終わっ てしまうのではないかと思います。先にも言った通り、僕はヘアのことは未だにわからないですけど、ヘアが下手でもすごくエネルギーを感じる作品ってあると思うんです。