Take Action vol.10 fifthグループの取り組み

Take ActionMay.23.2024

 

年商は5年連続2ケタ成長を達成
利益を社員に還元し
循環型の体制作りで生涯働ける企業に

美容業界でSDGs(持続可能な開発目標に取り組む企業・団体を紹介するTake Action。第10 回目は、スタッフに還元することで循環型で存続する企業のあり方を追求するfifthグループです。

fifthグループ CMO木村 允人氏

スタイリストになって稼げることを知って
幸せになるための道が見えた

 2002年に創業したfifthグループに2011年に入社した僕は、5年の歳月をかけてスタイリストデビューしました。アシスタント時代からマーケティング思考があったので、どのスタイリストを自分がアシスタントとしてサポートすれば売上が上がるかが見える節があり、fifthがまだ5~6人ぐらいの小規模なサロンだった頃から経営的な意見を伝えていました。自分の誘いで、fifthで働き始めた友人もいて、次第に経営の舵取りをするようになっていきました。

 とはいえ当時は企業として雇用環境が整っておらず、アシスタント時代は給与が少なく、正直なところなかなかやる気が出ずに荒んでいた面もあったのですが、スタイリストデビューをしたときに、自分が稼げることが分かりました。貧しいことを知っていたからこそ、稼げて給与が上がり、仲間と一緒に成長できると分かったとき、サロンで働くみんながこういった経験ができれば人は幸せになると気づきました。経営に参画するにつれ、雇用する責任として、従業員を幸せにするためにもアシスタントの給与のボトムアップが目標になりました。

 アシスタントの給与アップには大きな予算が必要で、社が成長し、その利益を従業員へ還元する必要があります。これまでの美容業界が低賃金で、事業規模がそれほど拡大してこなかった要因の一つはトップだけが利益を享受する悪しき文化があったからだと思っています。fifthグループはここ5年間、年商が2ケタ成長を遂げ、今年度中には20億も見えてきました(下記①参照)。会社の成長に伴い、新卒の基本給をアップ。全体としても基本給を業界トップクラス、さらには一般企業にも引けを取らない新卒給与を25万円まで高めていきたいと考えています。またスタイリストの歩合率は37~38%で推移しています。業界では40%という数字も出ていますが、アシスタントを多く雇用して、中長期的に会社が成長するためにこの水準に留めています。

集客のために特化する一方で
生涯美容師であるために
技術は特化しすぎない

 現在3つのブランドを展開しています(下記②参照)。新卒入社時にはあらかじめ、メンズ、レディース、ユニセックスのいずれかで、特化したい分野を聞きつつ、どの分野を希望しても複合的な力が身に付くベーシックなカリキュラムを学んでもらいます。その上で専門的な応用のカリキュラムにステップアップし、2~3 年でスタイリストデビューをしてもらいます。

 最近の都心部のサロンではアカデミーで半年~ 1年でデビューするというケースも聞きますが、特化型の技術では生涯美容師を続けるための力は養えません。また、経験を重ねる中で例えばメンズからユニセックスへと方向性をシフトしたくなることもあるでしょうし、都心ではなく郊外で働きたいという思いや諸事情なども芽生えることもあるでしょう。そんなときに困らないように、最初の2~3年は急がずにじっくりと技術を身につけてもらうことが、雇用する側の責任だと考えています。また終身雇用という面では、複数のブランドを展開することで、本人の希望や事情、働き方に合わせて配置変えを行えるようにという意味もあります。

キャッシュポイントを
各人が複数もつ
自律分散型組織へ

 ここ数年、離職者をほとんど出さずにこれたのは、ここまで述べてきたような取り組みと、これまでは独立して袂が分かれてしまっていたようなケースも、社員でいながら自分で法人を立ち上げることを認めているということが大きいと思います。退職したいという話が上がれば、徹底的に理由とどうなりたいのかを聞き、お互いにとってメリットのある落とし所を探します。スタッフの誰かが新たに事業を立ち上げたいということであれば、ほとんどの美容師にとって経営は初めてのことだと思いますので、例えば僕がNo.2として参画することで経営ノウハウを共有し、本人の自己実現につなげることができます。関係性を保つことで、会社には新たな利益が生まれ、本人はキャッシュポイントを増やせるので、winwinの関係が築けます。fifthグループという根幹をスタッフが自分の個性を活かした事業展開をすることで、より大きくしていきたいと考えています。

 fifthグループでは自立分散型組織を目指しています。また1つの縦型の大きな組織ではなく、組織が横に複数できることで、経営的な決定もスムーズになります。100人で話し合うのではなく、トップ10 人が集まって話し合うイメージです。さらにスピーディーな事業展開も可能です。このようにして、必然的に離職を選択するスタッフが少なくなっていきました。会社の成長を感じ、自分のキャリアプランが描けて、自分の将来を叶えていけるかが肝です。

fifth GROUP
https://fifth-group.jp/
東京都渋谷区渋谷1丁目20-28 宮川ビル3F

 

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