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GAMO NEWS No.119 COVER LOOK interview_HAIR ICI_KENTA NIWA

Making Cover Look
May.22.2025

GAMO NEWS NUMBER 119_2025年6月号

Theme :Diverse

COVER LOOK BY
HAIR: Kenta Niwa
MAKE: Sau Senda
SUPPORT: Ai Sugimoto
PHOTO: Yusuke Komai
GRAPHIC DERECTION: Taisuke Yoshida,
Hiro Konoshima(Tailors Inc.)
GRAPHIC DESIGN: Sowa Toriyama(Tailors Inc.)
LOCATION: UNEVEN HUB STORE

GAMO NEWS No.119のカバー&ヴィジュアルは『Diverse』をテーマに『HAIR ICI(ヘア アイス)以下、アイス』の丹羽 健太氏がクリエイション。同サロンに入社し、8年前に社長となった丹羽氏は『アイス』の新しい形を模索し続けています。株式会社ガモウ名古屋支店開設20周年という節目の年に、名古屋の美容シーンを牽引する『アイス』の世界観をご紹介します。

ヘア、メイク、ファッション、空間
そのすべてで多様性を表現したかった

『ダイバース』は、性別や国籍、障害の有無など、広い意味を持つことが多いですが、今回は『アイス』が大切にしている「衣・食・住・美」のコンセプトから『ダイバース』というテーマを考えてみました。生活の中で考えてみると、もっと身近で、もっと小さな距離感の中に多様性があることに気づきます。たとえば友だちとの価値観の違い、職場の人間関係、憧れの人の容姿など、まずは自分との「違い」を受け入れ、「個性」を理解することが大事です。そしてそれを際立たせ、デザインに落とし込んで「美しい生活」として提案することにしました。このプロセスは美容師という仕事と深く結びついていると思います。

表紙

表紙は、ネガティブな言葉が殻をつくる様子を風刺的なデザインで表現しています。ページを開くとコンプレックスや不安といったネガティブな感情が、見方や切り取り方によって「自分の色」として少しずつ色づいていく様子が描かれています。それは、自分の個性にコンプレックスを持つ人や日々の生活に不満を抱える人にとって「自分を表す色」であり、未来への「希望の光」でもあります。モノクロの世界の中に鮮やかな色をコントラストとして散りばめ、「自分の色」を希望として印象づけました。また、様々な要素をコラージュすることで多様性や個性を切り取ってクローズアップし、「多様性」という言葉自体が、捉え方ひとつでポジティブにもネガティブにもなり得ることも表現しました。

中面

Index page

2人のモデルの「対比」をつくることで『ダイバース』を表現したかったので、ヘアは男性は黒、女性はブロンドにしました。あえて男性は強いカーリーヘアをつくることで、多様性をしっかり見せることができるかなと。メイクは、モデルが持っている魅力や自然体な雰囲気をそのまま生かしてあまり足し算せずにナチュラルに仕上げました。ファッションに関しては、美容の業界誌では髪がメインなので髪を隠すことはあまりしませんが今回はテーマや構図をふまえ、あえて振り切ったスタイリングをしてみました。写真で見たときにシンプルになり過ぎないよう、レイヤードを意識したり配色のバランスにこだわってつくりました。普段、自分が着ている私服と衣装を掛け合わせ、試行錯誤してコーデイーネートしたので、ヘアやメイク・空間とのマッチングなど世界観をひっくるめてかわいいなと思ってもらえたらうれしいです。

ここは「想像を超える、人とモノのハブ体験」をコンセプトとし、枠組みを超えて多種多様な人やモノ、コンテンツが重なり合う場所。その考え方が素敵だな、『アイス』のコンセプトに似ているなと以前から思っていました。サロンやスタジオで撮影するとどうしても既存の撮り方に寄ってしまい、『ダイバース』を表現するのが難しいと思っていたときに、普段からよく訪れていたこの場所がふと思い浮かんだんです。撮影させていただけませんかと相談したところ、快くお引き受けいただけました。新しい価値観や刺激を作品に与えてくれたと思います。

今回の作品もそうですが、つくり込みすぎないということは意識しています。モデルの素材や魅力を引き出すことを大切にし、そこに自分たちのセンスや好きな感じをプラスしていくイメージです。また、撮影中の空気感も大切にしています。真面目に真剣に撮影に臨みつつも、緊張感が漂いすぎる現場にはしたくないなと。楽しく、リラックスした雰囲気の中で撮影が進めばモデルの表情もやわらぎ、いい写真が撮れます。撮影が進む過程で「ここでこんな風に撮ったら面白いんじゃない?」というアイディアが生まれたらやってみる、というのも大歓迎! 僕だけでなく、その場にいるみんなで一緒に作品をつくっていくことを大事にしています。

母が自宅の隣で美容室を経営しており、高校生のときに遊び半分でその美容室で友人の髪を切ったらとても喜んでくれて、これを仕事にできたらいいなと。母に美容学校に行きたいと言ったら「美容師をなめるな」と言われましたね(笑)。無遅刻無欠席だったことは自分で自分を褒めたいと思いますが、特にがんばって勉強したという記憶はなく…。ただ、学生時代は友人や先生、アルバイト先の人などいろいろな人と関わることで人間性を高めることができたと感じています。そんな中、『アイス』の朝居さん(創業オーナー朝居 達雄氏)が来校し、「『アイス』は未完成だから君たちのような若い世代がこれからの『アイス』をつくっていく」という話をされて。朝居さん自身がおしゃれで魅力的な方だったこともあり、その言葉がとても印象に残ったんです。当時の『アイス』はまだ郊外に3店舗展開している段階で、これから成長するサロンだと感じた僕は、『アイス』に入って自分と一緒に成長したいと思い、入社を決めました。以降、ずっと『アイス』でがんばってこれたのは、もっといい方向に変わっていきたいと考える先輩たちがいてくれたおかげです。残していくべきものと変えていくべきもの融合したからこそ今の『アイス』がありますし、これこそがサロンの多様性なのだと思います。

27歳頃に店長になったのですが、いわゆるサロンワーカーで、カメラに触ったことも、撮影もしたことがありませんでした。あるとき、入社2~3年目の男性スタッフが撮影をやりたいと言い出して。当時『アイス』には撮影をやっている人がいなかったので、その子の主張は先輩たちにはなかなか受け入れられなかったのですが、僕はその子の目線を理解するためにまず自分が撮影をやってみよう、その子と対等な立場になってから意見を言おう、そう思ったんです。クリエイション活動や撮影をしている美容師さんをSNSで見つけて直接、教えてほしいとお願いしたり一緒に撮影会をやったりして、最初はとにかく「真似る」ことからスタート。僕自身も少しずつ変化しましたし、クリエイション活動そのものや、サロン外の人とつながりを持つことはとても意義がありますし、自分の成長にもつながると思いました。

「衣食住美」というコンセプトの元、昨年、名古屋に美容室と物販と飲食の複合店を出店し、イベントを開催するなどカルチャー的な動きもしているのですが、今後はそれをもっと面白いものに具現化していきたいと考えています。ワクワクすることを一緒にできる人とのつながりをさらに深め、もっと新しいことにチャレンジしていきたいです。『アイス』は東京にも店舗があるので東京で働きたい人のニーズにも応えられますし、会社としてさまざまな展開をすることは会社に残ってがんばろうという選択肢の幅が広がることにもつながります。働き方の多様性を追求しながら、本質でもある「ヒトが好きだから人が残り、成長し続けられる会社」であり続け、『アイス』イズムを濃くできるような展開をしていきたいです。

丹羽 健太氏

1982年三重県出身。愛知美容専門学校卒業後、『HAIR ICI』に入社。33歳のときに創業オーナー朝居達雄氏から継承し、代表取締役社長に就任。オーナー兼スタイリストとして活躍中。現在は名古屋市内に7店舗、東京・中目黒に1店舗展開し「衣食住美」というコンセプトを掲げヘアケアシリーズ『Re’lilla』やPOPUPやLIVEなど自社開催イベントを企画・運営、名古屋市覚王山に『off the record』というgallery barも運営している。

HAIR ICI

〒466-0027 愛知県名古屋市昭和区阿由知通5-10-4 ICI BLD. TEL:052-842-3313

HAIR ICI official site @hairici_official @hairici_ken0220

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