SNIP STYLE 2023年5月号掲載 取材・掲載協力 株式会社コワパリジャポン
SHOWA → HEISEI → REIWA
未来ある美容業界、その先へ!
20代前半から業界誌・一般誌で注目を集めたSHIMAの奈良裕也さん。SHIMAは今年L.A.に出店予定で、勢いは増すばかり。そんなSHIMAの転換期を支え、ブランディングの中心を担ってきた奈良さんの知られざる苦悩と熱い思いを蒲生会長がそっと受け止め、アドバイスを贈ります。蒲生会長と嶋義憲さんの交流秘話も必読です!
自分の考えを貫き、
女性を可愛くすることを突き詰め、
多様化する美容業界を盛り上げる1人でありたい
奈良裕也
奈良 蒲生会長と嶋先生(SHIMA代表の嶋義憲氏)のお付き合いは非常に長く、お2人の絆を僕もずっと近くで見てきましたので、このような機会に恵まれてとても光栄です。
蒲生 僕も大変嬉しいです。
奈良 入社以来ずっと嶋先生から「奈良ちゃん、ガモウさんの仕事は1番にやらなきゃダメだからね」と教え込まれてきました(笑)。22歳でデビューし、23、24歳頃からSHIMAのヘアショーやシーズンヴィジュアルの撮影を任せていただくようになっていましたから、「GAMO CREATIVE」のヘアショーにも若いうちから出演させていただいています。
蒲生 お若いうちから嶋さんにとても信頼されていたんですね。
奈良 最初の頃はこてんぱんにやられましたが(笑)、嶋先生は基本とても優しい方なので、直接指導していただけてとてもありがたかったですね。
蒲生 奈良さんが頭角を表すようになって美容学校の応募生徒数が増えたと聞きました。影響力が大きいですね。

奈良 いえいえ、とんでもないです。
蒲生 嶋さんと僕の交流については何か聞いていますか?
奈良 はい、ある程度は聞いていますが、ちなみに初めて嶋先生に会われたのはいつ頃だったのですか?
蒲生 嶋さんは1971年に西荻窪でサロンを開業されたのですが、ガモウのオフィスがたまたまその近くにあったんです。ある日、嶋さんが材料が足りなくなったと言って駆け込んでこられたんですよ。それで僕がお店に材料を届けに行ったのが最初の出会いでした。
奈良 そうだったんですか……。運命的な出会いですね。それが今日まで50年以上も続いているというのはすごいことです。
蒲生 たしかにそうですね。長い年月が経ちましたが、その間にSHIMAさんも様々な転換期があったのではないですか?
奈良 そうですね。もともと僕はストリートや刈上げ、ベリーショートなどエッジの効いたモード系のスタイルが好きでSHIMAに入ったのですが、デビューした直後くらいから、嶋先生から「次は巻き髪の時代だ」と言われたんです。当時、アイロンなんて1個もないようなお店だったのにいきなりテイストを変えるという話になり……。刈上げに固執していたらダメだと。それで全店の店長が毎週火曜日に集まってミーティングを重ね、嶋先生とも激論を交わしました。嶋先生は考え方が柔軟で、美容室も時代とともに変わっていかなければいけない、それができない人は10年後に売れなくなっているぞ、ということを強調していました。

蒲生 なるほど。嶋さんらしいですね。嶋さんは過去の成功例にこだわらず、時代を見据えた戦略を立てる方ですからね。
奈良 そんな嶋先生の気持ちも、急に赤文字系にシフトすることに抵抗を感じる先輩方の気持ちも両方わかりましたから、僕は間に入って「SHIMAらしい、外国人風の巻き髪をつくれば新しいトレンドができると思うんです」と提案しました。ケイト・モスのようなニュアンス系の巻き髪ならおしゃれな人の心に響くと考えたんです。それがうまく機能しましたね。
蒲生 そうでしたか。今ではエッジィな巻き髪といえばSHIMAというくらいイメージが定着しましたね。その中でも常に新しいことを創造しておられる。
奈良 ありがとうございます。僕は新しいことを披露する場はいつもガモウさんのステージで、と思っています。昨年の「GAMO CREATIVE」はコロナの影響を受けて3年ぶりのヘアショーでしたが、3年分の思いを込め、気合いを入れて臨みました。
蒲生 SHIMAさんのヘアショーはこれまでたくさん見てきましたが、一度として似たような演出を見たことがない気がします。
奈良 そうですね。1年を通して同じ雰囲気でヘアショーをつくる方々もいると思いますが、僕にはそれができないんです。飽きてしまうんですよね。
蒲生 なるほど。モデルさんも毎回、とてもクオリティの高い方々を用意されていますよね。
奈良 ありがとうございます!ありとあらゆる僕の人脈を使って探した、とっておきのモデルさんたちです。
蒲生 奈良さんは美容業界以外の方とも親交がおありですからね。
奈良 そうですね。ファッションよりも美容が下に見られている現状を根本的に変えたいとずっと思っているんです。それには美容業界ではなくファッションやメディアに目を向け、その中で美容に全力で取り組むべきだと思うんです。美容師さん同士で情報交換したり仲良くしたりすることもアリだと思いますが、僕は僕なりに他業種の方たちとの親交も深めてきました。僕のようなやり方もあるんだというのを感じ取ってくれる人がいたら嬉しいなと思います。5年ほど前から他のサロンさんとイベント終わりなどに一緒に食事に行くことも徐々に増えてきましたが、「奈良くんはこういうの、今まで1回も来たことなかったよね」ってよく言われます(笑)。行っちゃダメと言われていたわけではないんです。ただ僕自身、あまりそういうことが得意ではなかっただけかもしれません。
蒲生 ご自分の考えを大切にされてこられたのですね。
奈良 そもそもSHIMAというサロンが個性派の集団と言いますか、「こうしなさい」というのがないんです。ちゃんと自分を表現できて、それがサマになっていればいいので、服装もヘアのテイストもかなり幅広いと思います。自分の考えがあって売上も上げていれば誰からも何も言われません。よく周りの方から「SHIMAっぽいね」と言われるのですが、統一感と言いますかお店のカラーは濃くないんです。むしろ他のサロンさんのほうがカラーがあるように感じます。
蒲生 だからあれだけ毎年ヘアショーをやっても違うものを見せることができるんですね。
奈良 そうかもしれません。嶋先生からも「自由にやっちゃいなさい!」と言って伸ばしていただきました。先輩たちからも認めていただき、かわいがっていただいてきたので本当に環境に恵まれてきたと思います。ただ、売上は1番にならないといけないと思ったので、そこは全力を尽くしました。今いるスタッフもみんな個性があっていい子ばかりですし、いい意味で変な子が(笑)たくさん入ってきます。
蒲生 個性があるのはいいことです。なんとなく美容師になった人は成功することは難しいと思います。目的を持って前に進んだ人が成功するのだと思います。奈良さんは今後も若手の育成に尽力されるのですね。
奈良 はい。僕は経営にはあまり興味がなく、これからもプレイヤーとしてやっていきたいんです。嶋先生のことが大好きなのと、女性を可愛くすること、素晴らしいヘアショーをつくりあげること、そこを愚直に突き詰め、多様化する美容業界を盛り上げる1人として頑張っていきたいです。
蒲生 期待していますよ。
奈良 貴重な機会をありがとうございました。
なんとなく美容師になった人は成功までは難しい。
目的を持って前に進んだ人が成功する。
蒲生茂


奈良裕也(ならゆうや)
SHIMAアートディレクター/クリエイティブスタイリスト。埼玉県飯能市出身。国際文化理容美容専門学校渋谷校卒業。サロンワークをベースにファッション誌、業界誌やヘアショー出演のほか、ヘア&メイクアップアーティストとして、レディー・ガガなど海外のアーティストやセレブを手がけ、カタログやコレクションなどでも活躍中。また自身も東京のファッションアイコン的存在で撮影に参加するなど活動は多岐にわたる。
Photo / Takuro Miyazato
取材・掲載協力



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