TOP記事一覧未来をつくるキーマンたちへのインタビュー vol.25

未来をつくるキーマンたちへのインタビュー vol.25

ヘアサロンインタビュー
Feb.24.2026

SNIP STYLE 2023年7月号掲載 取材・掲載協力 株式会社コワパリジャポン

SHOWA → HEISEI → REIWA
未来ある美容業界、その先へ!

DADA(現DADA CuBiC)の創成期に入社し、そこで出会った鳥羽直泰さんと共にVeLO/veticaを立ち上げ、セミナーや作品撮りなど幅広く活躍中の赤松美和さん。大学時代にバックパッカーで世界中を1人旅してから美容師を目指したという、赤松さんのお客様やスタッフへの想いや美容への愛情に迫ります。異色の美容人生を走る赤松さんに、蒲生会長が贈った言葉は。

うまくいかない時こそ自分と向き合うことが大切
お客様にもスタッフにも嘘のない自分でありたい


赤松美和

蒲生  赤松さんは大学卒業後に美容の道へ入られたと聞いています。

赤松 そうなんです。高校が進学校だったため大学に行くことが当たり前で、明確なビジョンもないままに大学生になり……。なんだか刺激が薄いと感じた私は1人旅にハマって、アルバイトでお金を貯めては夏休みと春休みにバックパッカーで世界中を旅していました。本当に楽しくて、ずっと旅をしていたかったのですが、そのためには資金が必要だから、旅をしながら自分でお金を生み出すために、何か手に職をつけたいと。それで美容師になろう!と思ったんです。父が建設業をやっていたので職人さんの世界を幼い頃から身近に見ていたことや、大学時代にサロンモデルをやっていたことも影響していると思います。遠回りのようですが、4年間の大学生活は、美容師になる前にいろいろなものを見ることができた貴重な時間でした。

蒲生  美容学校には大学卒業後に行かれたのですか?

赤松 いえ、大学在学中に通信で美容師免許を取得しました。21歳のときに父が亡くなり、これ以上、母に負担をかけられないと思ったんです。

蒲生 それは大変でしたね。

赤松 父の死を目の当たりにしたことで死生観が生まれ、自分も明日死ぬかもしれない、だったら人生の長さではなく、死ぬ瞬間に楽しかったと思える人生を送りたい、ぬるい環境に身を置きたくない、そう思いました。母にしてみたら大迷惑だったと思いますが、美容師という仕事がピンときたんです。

蒲生 なるほど。DADA(現DADA CuBiC)さんに入られたきっかけはなんだったのですか?

赤松 雑誌でサロン紹介のページを見ていたら、ほとんどのサロンが笑顔で明るい雰囲気なのにDADAだけ独特な世界観を放っていたんですよ。元来、刺激を求めるタイプなので(笑)、損得よりも「面白そう」という気持ちが勝り、DADAに入りたい!と思いました。その頃、植村さん(元DADA代表の故・植村隆博さん)はまだロンドンにいましたが、私の履歴書を見て「なんか面白そうな子だね」と言ってくれたそうです。

蒲生 運命的な出会いですね。

赤松 そうですね。でも入ってからは本当に大変でした。まだ立ち上げて間もない時期でしたからお客様が少なく、ひたすらモデルハントやトレーニングをしていました。お金もないし、辛いといえば辛かったのですが、なにしろ通信で免許を取得したので美容師の友人がいなくて、良くも悪くも他のサロンの情報が入ってこなかったんです。普通だったら「このお店にいて大丈夫かな?」と不安になるはずですが、そういう気持ちには一切なりませんでした。多分、植村さんの情熱に巻き込まれていたのでしょうね(笑)。

蒲生 確かに植村さんの情熱はすごかったですよね。僕もそれに感銘を受け、彼が帰国後すぐにヘアショーをやりたいという思いに共感し、いろいろお手伝いをさせていただきました。

赤松 あの頃は、誰からも注目されていない中、蒲生会長だけが応援してくださいましたね。感謝の気持ちでいっぱいです。蒲生会長とはそのヘアショーのときにお会いしたのが最初だと思いますが、その頃の私はガモウさんが美容商材を扱っている会社だということもよくわかっておらず(笑)。とにかく右も左もわからないまま美容師になったので、蒲生会長は神のような存在であり、頼れる大人の方という印象でした。植村さんにとってもきっと、親のような存在だったと思います。美容のことだけではなく、人として、社会人としての心構えまでも教えてくださる方といいますか……。

蒲生 いえいえ。僕にとっても植村さんと知り合えたことは幸運でした。人脈も広がりましたしね。なにより植村さんは自分が追求するべきものを常に明確に持っていた気がします。

赤松 蒲生会長は人との出会い、人そのものをとても大切にされる方なのですね。私も1人の美容師としてお客様やスタッフとの関わり方をずっと大切にしてきました。私はお客様の「ムードをつくる」ことを大切にしていて、それにはクリエイティブワークが欠かせません。クリエイティブはサロンワークに必要ないという方もいますが、頭をほぐし、瞬発力を養ってくれるので、提案力もアップさせてくれます。

蒲生 クリエイティブワークが仕事の世界を広げたのですね。

赤松 そうですね。ある意味、美容師はお客様さえいればスタイルがつくれるのですが、それはあくまでも「お客様がいれば」の話で。お客様あっての仕事なのでごまかしがきかないんです。自分が思っていたほどお客様が来ないこともあります。うまくいかないときはそれを他人や環境のせいにせずに自分と向き合い、努力しなければいけないと思うんです。

蒲生 人はうまくいかない理由を他人に向けがちですよね。しかし人生とはいろいろな気づきを得ながら歩んでいけばいいわけで、何ら挫折のない人生なんてないですからね。

赤松 私もそう思います。挫折は経験値でしかないと思っています。私もさんざん植村さんから怒られましたし喧嘩もしましたが(笑)、少しは認めてもらえたのかなと思っています。

蒲生 植村さんの本気の姿勢を見てきたからこそ、赤松さんも本気で人と向き合っているのですね。

赤松 はい。お客様にもスタッフにも嘘がないようにしたいと思っています。お客様は神様ではなくて対等であり、営業用の自分を装うのではなく、常に自分らしく振る舞い、それがいいと思ってくださる方を増やせばいいというスタイルを貫いてきました。若い頃はそれを「わがまま」と言われたこともありましたが、年齢を重ねるとそれはそれで1つのスタイルになるので、年齢を重ねるって便利だなと思います(笑)。ただ、明日死んでも後悔のないようにと思って毎日を生きてきたので、老後の備えみたいなものが特になく……。それを考えるのがこれからのテーマです。

蒲生 まあ、どうにかなりますよ。

赤松 ですよね!まだ何も起きていないことを心配しても仕方ないですよね。でも、そういうことを心配する女性美容師さんって多いんです。その辺のメンタルケアを中心とした「OTOME-Za」というトークセミナー(主催/ガモウ)をB.a.l.a.n.c.e代表の小林純子さんと一緒にやらせていただいています。参加者も女性ばかりで、本音トークを繰り広げ、さまざまな不安を解消して笑顔で帰っていただいています。

蒲生 男子禁制なんですよね。

赤松 はい!そうなんですよ。ちなみに蒲生会長はもっと自分の時間がほしいと思われることはないのですか?

蒲生 今、生活している時間も自分の時間ですからね……。僕も赤松さんと同じで旅が好きですから、旅をするために仕事をしているようなところもありますし、仕事を通じていろいろな所に行っていろいろな人に会うのは楽しいですね。

赤松 私も今日、蒲生会長にお会いしたいと思ってここに来ました。今日は本当にありがとうございました。

人生とはいろいろな気づきを得ながら歩むもの
挫折がない人生なんてない

蒲生茂

赤松美和(あかまつみわ)

VeLOディレクター。茨城県出身。大学卒業後に美容の道へ。山野美容専門学校通信課程卒業後、植村隆博氏、鳥羽直泰氏らが立ち上げたDADAに入社。その後、鳥羽氏とともにVeLOを原宿にオープン。さらに別ブランドのveticaも立ち上げる。サロンワークを中心に、美容業界誌、広告などの撮影やヘアショー出演、セミナー講師、コンテスト審査員など幅広く活躍中。

Photo / Takuro Miyazato

取材・掲載協力

株式会社コワパリジャポン / 挑戦する美容師”を応援する

SNIP STYLE ONLINE SHOPはこちら

今すぐアプリで
会員登録する

ガモウ全店のcetera beauty shopにてご利用いただけます。
既存のカード会員様も、アプリへの切り替えでおトクにお買い物!

Google Play でダウンロードApp Store でダウンロード
希望エリアのセミナー・イベント情報や、
お得なクーポンを配信中!

友だち追加してお得な情報をゲット!