SNIP STYLE 2023年12月号掲載 取材・掲載協力 株式会社コワパリジャポン
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未来ある美容業界、その先へ!
カリスマ美容師ブームに憧れを抱き、鳶職から美容界へと飛び込んだin chelseaの照屋寛倖さん。クリエイションの第一人者というイメージが強いが、実は始めてまだ10年。2022年のJHA(Japan Hairdressing Awards)大賞部門グランプリなど数々の賞を獲り、カメラマンとしても非凡な才能を見せる照屋さんが、今後進むべき道とは……。蒲生会長が照屋さんにエールを贈ります。
クリエイションが発展すれば
美容業界も活気づくと思います
照屋寛倖
照屋 蒲生会長をはじめてお見かけしたのは、今から10年ほど前、KHA(関西ヘアドレッシングアワード)の受賞式で壇上でお話されていたときのことでした。クリエイションをはじめて間もない頃だったと思います。
蒲生 そうでしたか。クリエイションをはじめたのがわりと遅めなのですね。
照屋 はい。サロンをオープンして2〜3年経ったとき「in chelsea」という名前を広く認知してもらいたいと思い、クリエイションに挑戦しはじめました。もともと興味があり、カッコいいなとずっと思っていたのですが、クリエイションをされている方とつながりがなく、違う世界の方たちだなという印象で……。やり方もわかりませんでしたが、有名になるためにとにかく一度やってみようと思いました。
蒲生 最初はどういうことからスタートしたのですか?
照屋 セミナーに何度か足を運び、自分なりに頑張ってみましたがよくわからず、「ヘアメイクアップアカデミーsvk」に通うことにしたんです。その後、徐々に賞をいただけるようになりました。
蒲生 クリエイションをはじめて10年後の2022年にJHA大賞部門のグランプリを受賞されたとはすごいですね。
照屋 ありがとうございます。大賞部門にノミネートされたこと自体もはじめてだったので、まさかグランプリをいただけるとは思っておらず、本当にびっくりしましたね。
蒲生 照屋さんは撮影もご自身でされるんですよね。

照屋 はい。クリエイションとほぼ同時期にカメラを独学で勉強しはじめ、まずはサロンスタイルの撮影からはじめました。クリエイションはそれまでプロのカメラマンに撮っていただいていたので、見よう見まねでノウハウを身につけました。習いに行ったことはないんですよ。ファインダー越しに作品を見ると髪の面積や構図、画角が違って見えてきます。その微妙な違いを自分で直しながら撮影できるので、そこが僕の強みかなと思います。ただ、毎回自分で撮っていると同じようなテイストになりがちなので、最近はプロのカメラマンに撮っていただきたいという気持ちが大きいです。自分にはない新しいエッセンスを吹き込んでもらえますから。
蒲生 弊社の「ガモウニュース」の表紙を飾っていただいたときも、撮影までやっていただきました。スタッフのみなさんも照屋さんの背中を見て、クリエイションに挑戦する方が多いのですか?
照屋 最初はやりたくない子や興味のない子もいました。半ば強制的にやっていましたから、中にはついてこれない子もいて、僕が1人で突っ走っているような雰囲気になっていた時期もありました。でも僕はみんなでやりたかったんです。続けているうちにスタッフの気持ちも変化し、クリエイションに興味のある子が入ってきてくれたりして、次第に今のような形になりました。離職率も減り、お店全体がうまく回るようになったと感じています。
蒲生 JHA大賞部門のグランプリを受賞したとき、スタッフのみなさんは喜んでくれたんじゃないですか?
照屋 みんな泣いて喜んでくれました。今はうちのスタッフはみんなJHAを目指して頑張っています。僕がやりなさいと言わなくても、コンテストに出たり、撮影をしたり、休日は誰かがサロンに出て何かやっている状況で、みんな忙しくしていますね。
蒲生 活気があっていいですね。照屋さんは今後のクリエイティブシーンをどう引っ張っていきたいとお考えですか?
照屋 僕はクリエイションが発展すれば美容業界も発展すると思っています。ただ、クリエイションをはじめて感じたのは、このコミュニティってわりと閉鎖的な一面があるのかなと。もちろん技術は大事な武器なので、自分の手の内を全部明かすわけにはいかないと思いますが、僕は自分のやり方をもっと多くの人に見て、知ってもらいたいです。

蒲生 ちなみに創作する上で何からインスピレーションを受けたりしますか?
照屋 さまざまなものを見るようにはしていますが、悩んだらファッション誌を見ます。そこで何かピンと閃くことが多いんです。洋服も好きなので、撮影時の衣装も結構、自分で考えてコーディネートすることが多いです。ファッションスタイリストにお願いすることもありますが、自分と近い感覚の方にお願いしています。
蒲生 そうなんですね。照屋さんはサロンワークにクリエイション、カメラマン、照屋塾など多方面で活躍されていますが、今後の目標を教えてください。
照屋 僕というよりスタッフたちにもっと活躍してもらいたいですね。サロンワークとクリエイションは同じくらい大切なことですから、まずサロンワークで頑張ってちゃんとお客様から支持される美容師になり、そこからさらにステップアップしてほしいです。僕が歩んできた道に多くの喜びがあることを僕は知っていますから、それをみんなに感じてもらえたらいいなと思っています。売上の目標はありますが、サロンを大きくすること自体を目標にしているわけではありません。独立する子がいてもそれはそれでいいと思いますし、独立せずに残った人がクリエイションをやりながらサロンワークを頑張っていける会社づくりを大事にしたいと考えています。スタッフにはとにかく「好き」を貫けといつも言っています。周囲に合わせることも大事ですが、自分が好きなことを追求することが肝心で、そうじゃないと苦しいだけになってしまって、続けられません。たとえばカラーが好きならまずはカラーを追求して、そこから広げていけばいいと思うんです。
蒲生 素晴らしいお考えですね。照屋さん個人の目標はいかがですか。
照屋 カメラマンとして美容師さんからご指名いただくことも多く、それは光栄なことなのですが、今一度、美容師として評価されたい気持ちが強いです。JHAの大賞部門のグランプリをいただけたことは美容師として評価されたことなのでとても嬉しかったですし、ちゃんと髪をつくることができる人であり続けたいという思いが大きいです。ところで蒲生会長はサロンワークとクリエイション、この2つをどう捉えておられますか?
蒲生 美容師が美容師であるためにはまずはある程度お客様を掴まなければいけないですよね。そうしなければクリエイションのための資金も捻出できません。しかし、お客様をきれいにするだけでなく、自分の思いをすべてぶつけて創作してこそヘアデザイナーなのではないでしょうか。そのバランスが難しいといつも思いますが……。ともあれ、照屋さんがスタッフのみなさんに何かを残せば、それが進化を遂げながら次世代に受け継がれていくと思いますよ。
照屋 そうなるといいですね。勉強になります。
蒲生 僕は80歳を超えた今も、まだ人生のピークじゃないぞと思っています。照屋さんもまだまだこれからもっと発展するでしょうね。期待しています。
照屋 がんばります! 今日はありがとうございました。
日頃、お客様をきれいにするのはもちろん、
自分の思いをぶつけて創作してこそヘアデザイナー
蒲生茂


照屋寛倖(てるやひろゆき)
in chelsea代表。2010年愛知県北名古屋市にin chelseaオープン、2014年同市にnikome.オープン。2022年in chelsea拡張移転。サロンワークの傍ら、フォトグラファーとしても全国で活躍中。2017年照屋塾を始動し、多くの美容師たちをフォトコンテスト入賞へと導く。2022JHA大賞部門グランプリを受賞するなど、自身もコンテスト受賞歴多数。コンテスト審査も多数。
Photo / SUMESHI
取材・掲載協力



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