SNIP STYLE 2024年1月号掲載 取材・掲載協力 株式会社コワパリジャポン
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未来ある美容業界、その先へ!
JE SUIS HEUREUSEとはフランス語で『私は幸せです』の意。これまでにない部活動のようなチームづくりで美容業界に新しい風を吹き込む代表の石山 亮さんが組織づくりで大切にすべきこと、人と人とのつながりについてなどをテーマに蒲生会長と対談。心に響く言葉の数々が飛び出しました。
1人ひとりの個性を尊重しつつ、
いざというとき、互いに支えあるチームでいたい
石山亮
石山 僕が最初に蒲生会長をお見かけしたのは今から14〜15年前の「arms cup」(kakimoto armsの社内ヘアコンテスト)のときだったと思います。
蒲生 そもそも石山さんが美容師になったきっかけは何だったのですか?
石山 僕は中学生の頃から美術が得意で、高校生になってからも授業中は教科書を開きながら早弁するか、色彩学の本をこっそり読んでいるという日々でした(笑)。毎日、自分でもよくわからないものをつくり続けていたのですが、それを美術の先生が褒めてくれたり、「新しいものをつくるのが好きなんだね」と言ってくれたり。そのうち友人から「今度、髪を切ってよ」と言われるようになったことがきっかけで美容師を目指しました。自分1人で何かをつくる以外の楽しさを見出したのもこの頃です。
蒲生 そうなんですね。石山さんは美容学校卒業後すぐ、kakimoto armsさんに入られたのですか?
石山 はい、そうです。
蒲生 いつかは独立しようという思いがあったのですか?
石山 そういうわけでもなく……。ただ、僕は基本的に人との関わりの中に物事が変わるターニングポイントがあると思っています。その頃、大事に育てた後輩が辞めてしまったこともあり、後輩に対して「こうしたい」という自分なりの思いが強くなり、今のままだと自分のやりたいことがなかなか叶わない部分もあるという歯がゆさを感じて。サロンワークに対しても似た思いを抱きはじめた僕は、1対1で施術するお店をつくりたいと思うようになりました。それで退社後、フリーランス美容師として活動を開始し、ヘアメイクチーム「JE SUIS HEUREUSE」を結成したのです。でも、マンツーマンであれば全てが叶うわけでもないことがわかり、完全個室にしてみようと。2015年に東京・表参道にオープンしたのがJE SUIS HEUREUSEの1店舗目です。
蒲生 そうだったのですね。それが今では7店舗になったわけですから、大したものです。

石山 ありがとうございます。実は僕と幹部2名は中学校の同級生なんですよ。うちのメンバーはみな美容師の仕事が好きな人ばかりですが、中には仕事の9割以上がヘアメイクという人もいます。勉強会をするのはもちろん、一緒に遊びに行ったり食事に行ったりもしています。
蒲生 1つのチームとして活動しているのですね。
石山 はい。JE SUIS HEUREUSEはフリーランスの美容師が所属するサロンなのですが、有志といいますか、互いにやりたいことを尊重しつつ、みんなで一緒に活動することを大切にしています。学校の部活のように、あくまでも仲間として一緒にやっていけるような「温かみ」のあるチームにするのが理想です。そこで美容業界の中でも大きな組織のトップである蒲生会長にお伺いしたいのですが、美容室の組織づくりには何が大切だとお考えですか?
蒲生 美容師さんには1人1人個性があり、みなそれぞれにやりたいことがありますよね。その上、次から次へと20歳ぐらいの子が入ってくるわけで、だんだん自分との年齢が乖離していきます。「今の若い子はわかんないよ」と言う人は多いですが、合わせようとすることが無理なわけで、そこはそれほど気にすることもないと思います。大事なのは個性あふれる人たちを束ね、組織としてお互いにどう折り合いをつけながらやっていくかだと思います。
石山 勉強になります。うちではまず「己を知る」ことを第一にしているのですが、僕自身が自分のことを知るのに時間がかかるタイプでして……。
蒲生 自分のことはわかっているようでわかっていないことも大いにありますよね。
石山 JE SUIS HEUREUSEや僕がどう見えていらっしゃるのかお伺いしたいです!

蒲生 素敵だと思いましたよ。こうしてお会いしてみると、お話も上手ですし。フリーランスのチームを束ねるという難しいことに挑戦していらっしゃることは素晴らしいと思いますよ。いずれにしても、自分がこうと決めた道に進んでいる人は、生き方を楽しんでいるのだと思います。
石山 ありがとうございます。今は、フリーランスのチームでよかったと思うんです。時にはスタートは利害関係だったりするのですが、その後にお客様との関係性も、チームのメンバー同士の関係性もいい意味で変化していると言いますか。その過程で僕がときどきメンバーの背中を押してあげなければいけないときがあるのですが、悩みを聞いたり、何かアドバイスしたりすることで個人が育つのだと感じています。それにみんなで面白いことをやって共有したいという思いもあり、今、アート制作に力を入れているんです。僕はアート制作=時間、だと思っています。そこにどれだけ時間を費やしたのか、何と向き合ってどんなことを考えたのか、それを共有することで人と人がつながると思うんです。変化のターニングポイントが人にあるというお話を最初にしましたが、アート制作にかける時間を通して人と人がつながり、進化できるのではないかと。
蒲生 最近はどんなものを制作したのですか?
石山 美容師が創る制作物は、視覚的に人の心を動かせるということを多くの人に証明したく、ハロウィンを題材にした作品をつくりました。今後は、髪の毛を使ってキャンバスにデザインする、というイメージのものをやってみたいなと。アート制作活動を通して人を知ることを大事にしていきたいです。
蒲生 素晴らしいですね。よく若い人に自分の経験談ばかり語って自分のやり方こそが正しいと言う人がいますが、常に進むべき道を模索し続けることが大事なのではないでしょうか。僕は未だに答えのないものを追求していますよ。答えがわかっていることなら誰にでもできますから。美容師さんも多様ですからいろいろなやり方があると思います。
石山 そうですね。1人1人やりたいことがあり、自分の夢を追求しながらいざというときはお互いを支え合えるというのがチームでいることの魅力だと考えています。
蒲生 行き詰まることもあると思いますが、そのときに誰かが支えてくれる、そんな環境があるのはいいですね。
石山 はい。いろいろなチャンスが転がっている場所にしたいと思っています。僕はビジネスマンとして勝負するというより、コミュニティとしてJE SUIS HEUREUSEを広げていけたらいいなと。地域のお年寄りが立ち寄る美容室の現代版のような形が理想です。僕にとっての成功とは幸福度に比例しています。人とのつながりや人としての在り方を大切にし、何ごとにも誠実であり続けるためのスキルを身につけていきたいですね。
蒲生 夢がありますね。期待しています。ただ、あまり何でも思い通りになってしまうと自分を規制してくれる人がいなくなってしまいますから、そこが難しいですが。本を読むのもいいと思いますよ。自分にない人生を教えてくれます。
石山 はい!とても勉強になりました。今日はありがとうございました。
人の経験談に惑わされず、
常に進むべき道を模索し続けることが大事
蒲生茂


石山 亮(いしやまりょう)
東京都出身。住田美容専門学校卒業後、kakimoto armsに入社。現在は、JE SUIS HEUREUSEグループ総代表。メンバー1人ひとりのライフプラン設計と向き合いながら、都内にサロンを7店舗展開。自身も美容師として活躍する傍ら、ヘッドアーティストとして自由奔放な作品を生み出し続けている。
Photo / 小池 徹
取材・掲載協力



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