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紫外線ダメージで髪がパサパサになる?今日からできるおすすめの対策

お知らせ
Oct.1.2025

夏が過ぎた頃、ふと鏡を見て「なんだか髪がパサつく」「せっかくきれいに染めたヘアカラーが、もう色褪せて見える」と感じた経験はありませんか。

その気になる髪の変化、実は目には見えない「紫外線」が原因かもしれません。多くの人が肌への影響は気にしても、髪への対策は後回しにしがちです。

しかし、髪と頭皮は顔の2倍以上の紫外線を浴びているともいわれ、知らず知らずのうちに深刻なダメージを蓄積している可能性があります。

この記事では、そんな「うっかり日焼け」による後悔をなくすため、髪のプロである美容師の視点から、紫外線のダメージが起こる仕組みから、明日から実践できる予防策、そして万が一ダメージを受けてしまった後の集中ケアまで紹介します。

なぜ紫外線は髪に悪い?ダメージの仕組みを徹底解説

効果的な対策を行うためには、まず敵を知ることが重要です。心地よく感じる太陽の光が、なぜ髪にとっては大敵となるのでしょうか。

ここでは紫外線が髪にダメージを与える科学的な仕組みを、分かりやすく解説します。このメカニズムを理解することが、適切なケア方法を選び、大切な髪をダメージから守るための最も重要な第一歩となります。

髪の内部で起こる「タンパク質の破壊」と表面の「キューティクルの剥がれ」

髪への紫外線ダメージは、目に見えない髪の「内部」と、手触りに直結する「表面」の両方で同時に進行します。その核心は、髪の主成分であるタンパク質の破壊にあります。

髪の内部で起こるダメージ:タンパク質の破壊

髪の内部では、紫外線によって主成分である「ケラチンタンパク質」が破壊される、深刻なダメージが進行します。

ダメージの仕組み

紫外線が髪のタンパク質を構成するアミノ酸に吸収され、酸化反応を引き起こします。これにより、髪の強度や弾力を支える重要な結合(S-S結合)が切断されてしまいます。

この過程で「システイン酸」という物質が生成され、髪は元に戻れないほど弱くなります。

髪に現れる変化

  • ハリやコシが失われる
  • 髪がもろくなり、切れやすくなる
  • 内部が空洞化し、パサつきの原因となる

髪の表面で起こるダメージ:キューティクルの損傷

髪の表面では、内部を守る鎧の役割をしている「キューティクル」がダメージを受けます。

ダメージの仕組み

紫外線によって、うろこ状に重なるキューティクルが浮き上がったり、ひび割れたり、剥がれ落ちたりします。

髪に現れる変化

  • 手触りがザラザラ、ゴワゴワになる
  • ツヤが失われる
  • キューティクルの隙間から、内部の水分や栄養が流出しやすくなる。

特に注意したいのが、髪が濡れている状態です。プールや海水浴、汗などで髪が濡れたまま紫外線を浴びると、髪内部でのダメージ(システイン酸の生成)が著しく促進されることが分かっています。

夏のレジャーで髪の傷みがひどくなるのは、この「水+紫外線」の相乗効果が大きな原因なのです。

ヘアカラーが色褪せるメラニン色素の分解

ヘアカラーを楽しんでいる方にとって、紫外線の影響はさらに深刻です。紫外線は、美しい髪色を褪せさせる直接的な原因となります。

原因1:色素の分解

紫外線は、髪の内部にある地毛のメラニン色素だけでなく、ヘアカラーによって定着させた染料の分子も分解してしまいます。これにより、太陽の下で過ごした後に色が褪せたり、赤みや黄みがかった色に変化したりします。

原因2:ヘアカラーによる防御力の低下

特に注意が必要なのは、ヘアカラーをした髪は、していない髪に比べて紫外線ダメージに対してより無防備であるという点です。ヘアカラーの施術(特にブリーチ)は、染料を髪の内部に入れるためにキューティクルを開き、髪の防御力をある程度低下させてしまいます。

このように、もともとダメージを受けやすい状態の髪に紫外線が当たることで、タンパク質の破壊と色素の分解がより速いスピードで進行してしまうのです。ヘアカラーの美しさを長く保つためには、紫外線対策が不可欠といえるでしょう。

見落としがちな頭皮への影響

私たちはつい髪の毛そのものに意識を向けがちですが、美しい髪を育む土台である「頭皮」のケアも忘れてはなりません。

頭皮も顔と同じ皮膚であり、当然ながら日焼けをします。特に髪の分け目やつむじは、顔の2倍から3倍もの紫外線を浴びる、非常に無防備な場所なのです。

頭皮が紫外線を浴びると、以下のようなトラブルにつながる可能性があります。

短期的な影響:日焼け直後から現れるトラブル

  • 炎症:頭皮が赤くなる、ヒリヒリと痛むといった「やけど」の状態になります。
  • バリア機能の低下:頭皮が乾燥し、刺激に敏感な状態になります。
  • 皮脂の酸化:酸化した皮脂が毛穴詰まりやフケ、かゆみを引き起こすことがあります。

長期的な影響:ダメージの蓄積によるトラブル

  • 光老化:頭皮の弾力が失われ、硬くなり、血行不良を招きます。
  • 毛母細胞へのダメージ:髪を育てる細胞がダメージを受けたり、栄養不足になったりします。
  • 髪質の低下・薄毛リスク:新しく生えてくる髪が細く弱々しくなったり、抜け毛や薄毛につながったりする可能性も指摘されています。

健康な髪を未来にわたって育むためには、頭皮の紫外線対策が極めて重要です。

今日からできる!髪と頭皮を守る紫外線予防の新習慣

ダメージを受けてから修復するよりも、ダメージを受ける前に髪と頭皮を守る方がはるかに効率的です。ここでは、明日からすぐに日常生活に取り入れられる、シンプルで効果的な予防習慣を紹介します。

基本の物理ガード:帽子・日傘と分け目チェンジ

最もシンプルで確実な方法は、物理的に紫外線を遮断することです。UVカット機能のある帽子をかぶったり、日傘をさしたりすることは、髪と頭皮を守るための第一の防御ラインとなります。

そして、美容師がよくおすすめする簡単な裏技が「分け目を定期的に変える」ことです。

いつも同じ位置で髪を分けていると、その部分の頭皮だけが集中的に紫外線を浴び続けることになり、ダメージが蓄積してしまいます。分け目を少しずらす、あるいは日によって変えるだけで、紫外線が当たる場所を分散させ、一点への集中ダメージを防ぐことができます。

マストアイテム!髪用UVケア製品の選び方と使い方

肌に日焼け止めを塗るのと同じように、髪にも専用のUVケア製品を使うことが、現代のヘアケアでは常識となりつつあります。これらのアイテムは、物理的な防御と合わせて使うことで、紫外線対策をより完璧なものにします。

ここでは、製品の種類と選び方、そして効果的な使い方を見ていきましょう。

製品タイプ別の特徴(スプレー・オイル・ミルク)

髪用のUVケア製品にはいくつかのタイプがあり、それぞれに特徴があります。自分の髪質やライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。

種類主な特徴こんな人におすすめ
スプレー手軽で広範囲に塗布可能。重ねてもベタつきにくい。外出先での塗り直しや、髪全体の保護を手早く済ませたい人。
オイル髪をコーティングし、ツヤ出しやまとまり感をプラス。保湿・補修効果も期待できる。パサつきが気になる人、スタイリングとUVケアを両立したい人。
ミルク水分と油分をバランス良く補給。しっとりとした仕上がりになる。乾燥やダメージが気になる人、柔らかい質感にしたい人。
スタイリング剤ワックスやバームなど、セット力があり、スタイリングと同時にUVカットもできる。髪に束感や動きをつけながら紫外線を防ぐ。ヘアスタイルをキープしながら紫外線対策もしたい人。特にショートヘアやメンズスタイルにおすすめ。
製品名ミーファ フレグランスUVスプレー マグノリア
メーカー名ナプラ
タイプスプレー
容量と価格80g        1,320円(税込)
製品名サマーバー UVスプレー
メーカー名デミ
タイプスプレー
容量と価格80g        1,540円(税込)
製品名FOR SALONS UVカットシャワー アロマガード クリア
メーカー名セフィーヌ
タイプスプレー
容量と価格80g        2,860円(税込)
製品名エルジューダ サンプロテクト オイル
メーカー名ミルボン
タイプオイル・エマルジョン
容量と価格50ml      3,388円(税込)
製品名mm ミリ バター
メーカー名ビーエックス
タイプバーム・スタイリング
容量と価格30g        ¥2,750円(税込)

髪用UVケア製品の効果的な使い方と塗り直しの重要性

特に使用者が多いスプレータイプは、正しい使い方で効果が大きく変わります。髪から10~15cmほど離し、円を描くように、あるいはジグザグにスプレーすることで、ムラなく塗布できます。

表面だけでなく、髪を持ち上げて内側や襟足にもスプレーすることを忘れないようにしましょう。そして、汗をかいたり、タオルで拭いたりした後は効果が薄れるため、2~3時間おきにこまめに塗り直すことが、防御力を維持する鍵となります。

うっかり日焼けした後に!ダメージを最小限に抑える緊急アフターケア

どんなに気をつけていても、うっかり紫外線をたくさん浴びてしまう日はあります。しかし、そこで諦める必要はありません。

ダメージを受けたその日のうちに適切なケアを行えば、髪と頭皮への影響を最小限に食い止め、回復を早めることができます。

最優先は頭皮ケア!冷やす・優しく洗う・保湿する・髪の毛をケアするの4ステップ

髪のアフターケアで最も重要なのは、「頭皮を最優先する」という考え方です。

頭皮の日焼けは、顔の肌が日焼けするのと同じ「軽いやけど」の状態です。ですので、頭皮ケアも顔のスキンケアと同じ原則で行うのが最も効果的です。

1.冷やす

まずは、炎症を鎮めることが最優先です。

帰宅後すぐに、冷水で濡らしたタオルや、タオルで包んだ保冷剤などを頭皮に優しく当てて、ほてりを鎮めましょう。これにより、炎症の悪化を防ぎ、ヒリヒリとした痛みを和らげることができます。

2.優しく洗う

日焼け後の頭皮は非常にデリケートです。シャンプーをする際は、洗浄力の強いものでゴシゴシ洗うのは絶対に避けるべきです。

アミノ酸系などの低刺激なシャンプーをよく泡立て、指の腹で優しくマッサージするように洗いましょう。お湯の温度も重要で、熱いお湯は刺激になるため、38℃程度のぬるま湯を使います。

痛みがひどい場合は、シャンプーを使わずにお湯だけで優しくすすぐ「湯シャン」にとどめるのも良い選択です。

製品名スプリナージュ モイストヴェール(薬用シャンプー)
メーカー名株式会社アリミノ
タイプシャンプー
容量と価格280ml    3,300円(税込)
製品名メゾフォルテ ヘアバス シャンプー
メーカー名アマトラ
タイプシャンプー
容量と価格335ml    5,280円(税込) 1000ml  10,780円(税込)
製品名トリキュア シャンプーM
メーカー名ニューウェイジャパン株式会社
タイプシャンプー
容量と価格250ml    2,640円(税込) 500ml    3,960円(税込) 1000ml  5,940円(税込)

3.頭皮を保湿する

洗髪後、タオルで優しく水分を押さえるように拭き取ったら、必ず保湿ケアを行います。

頭皮用のローションやエッセンス、あるいはアルコールフリーで低刺激の化粧水などを使い、頭皮に潤いを補給します。これにより、低下したバリア機能をサポートし、乾燥によるさらなるトラブルを防ぎます

製品名セルサート エナフィ エッセンス
メーカー名エステシモ
タイプエッセンス
容量と価格120ml    2,640円(税込)
製品名セリエ エクスパート スカルプ スーペリア セラム
メーカー名ロレアル
タイプエッセンス
容量と価格90ml      6,600円(税込)
製品名ボタニエンス スキャルプサプリ PRO EX
メーカー名サンコール
タイプエッセンス
容量と価格115ml    8,200円(税込)

4.髪の毛をケアする

頭皮ケアの後は、髪そのもののケアです。紫外線で乾燥し、デリケートになった髪には、お風呂上がりの「洗い流さないトリートメント」が欠かせません。

タオルドライ後、保湿効果の高いミルクやオイルなどを毛先中心になじませ、すぐにドライヤーで乾かしましょう。失われた潤いを補給すると同時に、熱や摩擦から髪を守る保護膜となり、ダメージの連鎖を断ち切ります。

製品名No.6 ボンドスムーサー
メーカー名オラプレックス
タイプアウトバストリートメント
容量と価格100ml    3,080円(税込)
製品名モロッカンオイル トリートメント
メーカー名モロッカンオイル・ジャパン
タイプアウトバストリートメント
容量と価格100ml    5,500円(税込)
製品名アルタイム リペア ミラクルヘアトリートメント
メーカー名ウエラ
タイプアウトバストリートメント
容量と価格95ml      4,180円(税込)

美容師さんに聞きました!紫外線と髪のダメージQ&A

よく寄せられる紫外線と髪のダメージに関する疑問について、プロの視点からお答えします。これで、あなたの疑問もスッキリ解消されるはずです。

Q1.髪用UVスプレー、市販品とサロン専売品の違いは?

最も大きな違いは「成分の質と濃度」にあります。

サロン専売品は、美容師がお客様一人ひとりの髪の状態に合わせて提案することを前提に開発されており、アミノ酸やケラチンといった高濃度の補修成分や、高品質な植物由来エキスなどが豊富に含まれていることが多いです。

髪の健康を第一に考え、カラーの褪色防止や特定のダメージ補修など、より専門的な効果を追求しています。

一方、ドラッグストアなどで手に入る市販品は、誰もが安全に手軽に使えることを重視しているため、有効成分の濃度がマイルドに調整されている傾向があります。

どちらが良いというわけではなく、目的や髪の状態に合わせて使い分けるのが賢い選択です。

Q2.日焼けで頭皮の皮がむけたらどうすればいい?

まず、最も大切なことは「無理に剥がさない」ことです。

無理に剥がすと、まだ未熟な下の皮膚を傷つけてしまい、回復を遅らせる原因になります。対処法は、顔のひどい日焼けと同じです。

  1. 濡れタオルなどで優しく「冷やして」炎症を鎮めます。
  2. 洗浄力の弱いシャンプーで「優しく洗い」、刺激を与えないようにします。痛みが強い場合はぬるま湯ですすぐだけにしましょう。
  3. 洗髪後は、アルコールを含まない低刺激の頭皮用ローションなどでしっかりと「保湿」します。

痛みがひどい、水ぶくれができた、なかなか改善しないといった場合は、自己判断せず皮膚科を受診することをおすすめします。

Q3.一番効果的なケアのタイミングはいつ?

紫外線ケアの極意は「予防」と「即対応」の2つに集約されます。

最も効果的な「予防」のタイミングは、言うまでもなく「外出する前」です。そして、その効果を持続させるために「2~3時間ごとの塗り直し」を習慣にすることです。

ダメージは受ける前に防ぐのが鉄則です。

そして、もし紫外線を浴びてしまった場合に最も効果的な「アフターケア」のタイミングは、「その日のうち、できるだけ早く」です。ダメージや炎症が定着してしまう前に、その日のうちに頭皮を冷やし、髪に潤いを補給することで、翌日以降の状態が大きく変わります。

結局のところ、日々の予防と、いざという時の迅速なアフターケア、この両方を継続することが美髪を維持する一番の近道です。

未来の美髪は今日のケアから!紫外線に負けない、自信の持てる髪へ

紫外線が髪と頭皮に与えるダメージの仕組みは複雑ですが、その対策は決して難しいものではありません。

「日々の予防」(物理的な遮光とUVケア製品の活用)と、うっかり日焼けしてしまった後の迅速な「アフターケア」(冷却・洗浄・保湿)という2つの柱を実践することが、健やかな髪を保つ鍵となります。

分け目を時々変える、お出かけ前に洗い流さないトリートメントをひと塗りするなど、今日から始められる小さな習慣が、1年後のあなたの髪を大きく変えるはずです。

紫外線ダメージの正しい知識を身につけ、適切なケアを味方につければ、もう太陽を恐れる必要はありません。自信を持って、美しい髪ですべての季節を楽しみましょう。

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