訪問美容って何? 一般社団法人 日本訪問理美容推進協会

Mar.19.2019

2025年、団塊の世代が後期高齢者になり、 超高齢化社会、人口減少に突入する日本。 ご自身でサロンに来ることができなくなったお客様が増えている中、 注目されているのが「訪問美容」です。




ボランティアイメージの強い福祉美容を
高単価のリハビリサービスへ。
新しい「訪問美容」のカタチを探る

「訪問美容」とは高齢・疾病・妊娠中などで外出が困難な方、または家族の介護や乳幼児の育児により外出ができない方に対し、理美容師がご自宅や施設、病院に出向き施術を提供するサービスです。高齢化により今後益々ニーズが高まることが予想される中、従来のイメージを変え、「訪問美容サービスを明るくクリエイティブにデザインする!」と市場を開拓しているのが、日本訪問理美容推進協会の田村 明彦さんです。

 


一般社団法人 日本訪問理美容推進協会
代表理事 田村 明彦さん (Lani5710ディレクター)

−訪問美容を始めようと思われたきっかけは?

サロンのお客様から、ご自宅で介護を受けている母親の髪を切ってほしいという依頼があり、特別に訪問したのが最初でした。そこで現状を目の当たりにして衝撃を受けました。放置されていた髪はひどい状態。精神的にも荒れていて、僕が挨拶をすると「何しに来た」と敵意を示されました。でも、髪を洗い、会話をしながらカットをするうちに和やかな表情になっていき、終わると「次はいつ来てくれるの?」と笑顔で言ってくれたのです。その時に理美容で貢献できる可能性を感じ、2012年からサロンと兼業で訪問美容活動を開始しました。


施術が終わった後は、皆さん笑顔が戻られます

−日本の市場はどうなっていますか?

地域包括ケアが進んでいるヨーロッパでは、在宅医療に入る前に“心のリハビリ”として、身だしなみを整えることから始まります。病は気からと言いますが、キレイになると心が元気になり、自己治癒力も上がることが証明されています。必然的に医療費の削減にも繋がるのですが日本はその逆。恥ずかしいレベルで考えが遅れています。訪問美容師の数自体も少ないのですが、医療・介護に関わる人だけでなく、多くの美容師が訪問美容を「作業」と考え、衛生面の向上を目的にただ切るだけ。利用者も情報がないので選択肢がありません。私の親は理容師なので身なりにもこだわりがあるのですが、間違いなく満足はしないでしょう。そこで、介護保険の利用やボランティア感覚で行う低単価サービスだけでなく、「生涯、美しくいたい」を叶えるため、美容室と同じレベルの高単価・自費サービスを もっと世に提案するべきだと思いました。今、自分が元気なうちにマーケットを開拓し、選択の幅を広げておきたいと考え、2017年に一般社団法人 日本訪問理美容推進協会を設立しました。 

−協会ではヘアメイクセラピスト(訪問福祉理美容師)の資格制度を設けているそうですね。

テキストで事前学習後、1日の学科・実技研修を受け、医療・介護従事者の監修カリキュラムを修了した方にヘアメイクセラピストの認定証を発行しています。資格講座では利用者様の状況に合わせ、安全に理美容サービスを提供するための介助知識や訪問現場に合わせた備品や道具の選定、寝たきりの方へのカット技術、必要最低限の道具で可能なベッド上のシャンプー技術などを身につけていただきます。また、他の団体と異なるところは次の段階として何から始めたらいいのか、集客の方法など訪問美容を事業として継続させていく方法をお伝えしていることです。まず、目先の目標として週1回の訪問で月10万を目指す。メニュー価格はサロン価より下げないことを推奨しています。受講後もLINEで質問や悩みの相談を受け付ける等サポート体制も整えています。協会に加盟すれば、名刺やチラシに協会名を入れて活動をしていただくことができるので、個人で活動されている方は信用度が高まり、実際に介護施設など法人との契約もスムーズに進めやすくなります。訪問美容をやってみたいけれど新規事業だから…と頭でっかちにならずに、とりあえずやってしまうぐらいの勢いが大切。興味のある方は是非、講座を受けていただきたいと思います。


寝たきりの方へのカット技術を実践


ペットボトル1本(500ml)の水で行う シャンプー技術をレクチャー


車イスの利用者でも 安全にサービスが 提供できる介助知識が学べる

 

一般社団法人 日本訪問理美容推進協会
https://訪問理美容.club
Instagram @jvpa_hairmake.therapist