TOP記事一覧GAMO NEWS No.121 COVER LOOK interview_DAICHI NAKAYAMA

GAMO NEWS No.121 COVER LOOK interview_DAICHI NAKAYAMA

Making Cover Look
May.25.2026

GAMO NEWS NUMBER 124_2026年4月号

Theme : 異常な日常

COVER LOOK BY
HAIR: Daichi Nakayama
PHOTO: Takeshi Sakuma
MAKEUP: Kuri

GAMO NEWS No.124のカバー&ヴィジュアルテーマは『異常な日常』。どこか違和感を感じる日常のワンシーンが紡ぎ出す1日のストーリーをどう編み出したのか。また、クリエイションに挑み始めたきっかけや、今後の目標についても伺いました。

今回のテーマは『異常な日常』。モデルが持つ女性像をズラし、普段ではあり得ない“異常さ“を表現。朝と夜の4つのシチュエーションに中山氏が独自のセンスとこだわりで違和感をプラスし、日常のワンシーンを昇華。

ギリギリのバランスで攻め、
地毛を生かして違和感を感じる作品に

僕はもともと日常に近いスタイルから1歩踏み出し、その人が持っている女性像から少しズレた世界観を表現するのが好きで、今回は何をズラそうかと思案していました。当たり前にある日常に違和感を添えてみようと思い立ち、『異常な日常』をテーマに設定。まず日常を朝と夜に分け、朝は歯磨きをする、肌ケアをする、夜は疲れている、眠る、というシーンを切り出し、そこに違和感をプラス。リップをしているのに歯磨きをする、保湿クリームを幾何学的に並べてつける、勝負服を着て疲れて寝る、でも緊張して眠れない、そんな異常さがポイントです。カット自体を奇抜にするのではなく、衣装やシチュエーションの組み合わせで世界観を表現。ギリギリのバランスで攻め、最後にちょっと塩を足すイメージです。これは僕がクリエイションを続けている中でずっと掲げている「ひとつまみのモード」というエッセンスに由来しています。意識しているデザインの大枠はいつも「危険で、危ういデザイン」。完成された美しいものというより、不安定さと未熟さが垣間見えるスレスレのデザインのほうが僕自身もドキドキしますし、これを常に心がけています。

裏表紙の作品

モデル選びはいつもとても大事にしており、僕はちょっとクセのある独特な雰囲気を持っている子が好き。彼女は友人の娘さんで以前から知ってはいたのですが、2年ぶりくらいに会ったとき「やっぱりこの子いい」と思い、彼女で絶対に作品を撮りたいと思いました。本当は彼女をモデルにコンテストに出ようと考えていたのですが、GAMO NEWSの表紙撮影のオファーをいただいたのと、ちょうど学生の彼女が春休みだったこともあり、この機会に思い切りチャレンジさせてほしいと思い、お願いしました。

今回は4ルック、すべて地毛でつくると決め、地毛という制限がある中でどんなパターンができるか考えました。モデルはもともとショートなので、どこをどう削るべきか? そしてカラーを施し、質感の遊びが明確に出るヘアにしようと思いました。柔らかくふわっとしているヘアもあれば、パキッとしているヘアもあり、彼女の素材を最大限生かしてすべてのテクスチャーを表現したいなと。一番こだわったのはコントラストです。カラーも質感もフォルムバランスも、コントラストを意識してつくりました。極端に収まっている部分と動いている部分が共存し合えるバランス感がポイントです。

衣装はほぼ全部、古着です。3分の2は今回の撮影用に購入し、3分の1は持っているものを活用しました。ほとんど直感で頭にパッと浮かんだデザイン、色、柄、質感などが喧嘩しないように組み合わせています。実際に合わせてみないと雰囲気がわからないこともあり、購入したものの使わなかったアイテムもあります。足し算と足し算でうまくコーディネートできないときは引いてみる、というのがセオリーではありますが、逆にもう1つ足すとバランスが取れることもあり、試行錯誤しながら衣装を決めていきました。

置きにいっても100点は取れない
やりたいことをやり切るのがクリエイション

どんなに考え抜いてつくっても、外すこともあります。仕上がったら思いのほかやりすぎたなとか、引き算しすぎて僕らしくなくなったなとか。でも、クリエイションとは常に100点満点を取り続けられるものではなく、10点か100点かの世界ではないでしょうか。外す覚悟を持って全力で勝負しないと100点には届きません。置きにいっても100点には辿り着かないのです。70点にちょっと手を加えたところで80点、90点にもならないです。また、自分を追い込むことも大切で、今回の撮影のように大きなプレッシャーがかかるときほど、自分をいい意味で追い込めると思います。

美容学校卒業後、東京のサロンで1年働き、その後、地元(埼玉県熊谷市)に戻り、地元のサロンに入りました。このまま何者にもなれずに美容人生を終えてしまう気がした僕は、自分が名を残すには作品をつくってコンテストで評価してもらうしかない。そこで勝って目立つことが美容師として何者かになれるチャンスだと思い、クリエイションを始めました。まずはフォトコンに出場していた先輩の見よう見まねからスタート。さらにコンテストで結果を残した作品をくまなくチェックして研究を重ねましたが、自分でつくる作品はダサいものばかりでした。

当時、「トレンドビジョン」(主催/ウエラ)に何年もチャレンジしていたのですが、次第に勝つための作品をつくることに疲れ、違和感を感じてしまって…。そこで「DREAM」(主催/ルベル。現「id」)に出場したところ、僕自身が解放され、自由に表現できたんです。しかも賞をいただくことができ、自分がやりたいことをやって評価されたことが本当にうれしかったです。周りの反響も大きく、たくさんの方から声をかけてもらい、これまでのクリエイションに対する姿勢や進むべき道は正解だったのだと。それが29〜30歳頃のことでした。

撮影のために何かを探し出して掘り下げるというより、日頃から興味の対象を広げ、見たり聞いたりしたものを積み重ねることを大事にしています。常にいろいろなものをストックしておくことで、ここぞというときに何かが閃くのかなと。今回の撮影で言えば、モデルのクールな顔立ちを見て、その女性像をズラし、GAMO NEWSの定番からもズレようと思いました。

クリエイションとは自由に気軽にいろいろなことに挑戦できるものだということを伝えたいです。固定概念に囚われずにやってみたいという方にこそ、僕のスタイルが刺さると思っています。評価されやすいものに流されず、自分なりの「かわいい」を極めた先に、評価がついてくると思います。

ヘアショーを手掛けてみたいです。ヘアショーは映像、音楽、演出などすべてを見せる総合芸術。美容師のみなさんに自分の世界観を見ていただきたいです。僕はサロンワークとクリエイションは別物だと捉えていて、サロンでは僕が考える個性や「かわいい」をブランディングすることはありません。あくまでもお客様ファースト。逆にお客様ではできないような世界観をクリエイションで表現できたら最高ですね。また今後、自分の作品を発表する際は、サロン名は付けず「Daichi Nakayama」名義で活動することにしました。サロンのブランディングはスタッフたちが確立してくれますし、僕をサロンと切り離したほうが、僕とは違う色を出してくれると思うんです。ちなみに会社名の「TONA」は、○○と(TO)と中山のな(NA)を組み合わせたものです。お客様、スタッフ、熊谷市…と、中山、という周りの方々との繋がりの大切さを表しました。今後もフラットな立ち位置で活動するDaichi Nakayamaにご注目ください!

中山 大地氏

1984年、埼玉県出身。日本美容専門学校卒業後、都内1店舗を経て埼玉県内のサロンに入社。2015年、埼玉県熊谷市に『MONARUDA』をオープン。2店舗目の『in.』、3店舗目の『EDAME』オープン後、2021年に『MONARUDA』をクローズし、3店舗を2店舗に拡大統合。サロンワークの他、セミナーなど多方面で活躍中。

@daichi_hitotsumami_nakayama

今すぐアプリで
会員登録する

ガモウ全店のcetera beauty shopにてご利用いただけます。
既存のカード会員様も、アプリへの切り替えでおトクにお買い物!

Google Play でダウンロードApp Store でダウンロード
希望エリアのセミナー・イベント情報や、
お得なクーポンを配信中!

友だち追加してお得な情報をゲット!